ネパール電力公社がカトマンズのデータセンターを開設

ネパール電力公社(Nepal Electricity Authority)は、カトマンズのスチャタル(Suchatar)にデータセンターを開設しました。

この政府系の当局によると、施設は3階建てで、4つのネットワークルームに36台のサーバーが設置され、1MWのIT容量を提供する発電機が2台設置されていると言います。また、300KVA容量のモジュラー型UPSも2台設置されています。

ネパール電力公社のエグゼクティブ・ディレクターであるKulman Ghising氏は、データセンターはTier III品質で構築され、当局のデータストレージ用に「プライベートクラウド」を構築する計画を発表していると付け加えています。

データセンターの構築には、カトマンズ・バレーの配電システムを自動化するための関連インフラも含まれています。

その他の設備仕様については明かされていません。

また、新しいデータセンターを当局の本部およびラトナパークにある既存のデータセンターに接続するためのファイバールートも敷設されています。

既存のデータセンターは、ナワルパラシ州スンワルのButwal変電所に新設するディザスタリカバリ・センターが完成するまでの間、ディザスタリカバリ・センターとして使用される予定です。

このデータセンターの計画は、アジア開発銀行からの出資を受け、中国企業Yantai Dongfag Wisdom Electric Companyとの提携として2021年7月に発表されたものです。その後、2021年11月に工事が開始されました。

ネパール電力公社は、1985年にDepartment of Electricity of the Ministry of Water Resources(水資源省電力局)とNepal Electricity Corporation(ネパール電力会社)が合併して設立されました。

カトマンズでは一方、インドのデータセンター事業者YottaとネパールのコングロマリットBLC Holding Pvt Ltdが4月に4MWのデータセンター建設計画を発表しています。

現在ネパールでは、Cloud Himalaya、DataHub、NITCがデータセンター運営を行っています。また、通信会社のNcellとSubisuも国内に施設を有しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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