Portland Trustがルーマニア・ブカレストでデータセンター開発へ
首都ブカレストで2番目のデータセンタープロジェクトを計画
不動産会社Portland Trustが、ルーマニアのブカレストにデータセンターを建設する許可を取得しました。
地元紙Profit.roによると、ルーマニア最大級のオフィスビル開発業者であるPortland Trustは、首都のPreciziei地区にある4ヘクタールの土地に、データセンターを建設する許可を得たとのことです。
Broadhurst Investmentsから購入したこの土地は、Militari地区のPolicolor工場と、Tip Top pastry工場の裏手に位置します。Portland Trustは、床面積約20,000平方メートル(215,280平方フィート)の、2階建てデータセンター1棟の建設を目指しています。
1997年に設立されたPortland Trustは、プラハとブカレストにオフィスを構える商業用不動産開発・資産管理会社です。同社は、Ares Management Corporation(旧 Area Property Partners)と、長期的なジョイントベンチャーを行っています。
同社は、伝統的にオフィスビルとパークに重点を置いており、以前はスーパーマーケット、ショッピングセンター、軽工業&物流パークを開発してきました。
地元紙Profit.roによると、同社はオフィス需要が低迷する中、データセンターへの多角化を目指しているとのことです。昨年同社は、ブカレストのVitan地区にデータセンターを、計画していると報じられました。同社は、TranselectricaのIcemenerg-Service支店から購入した建物を解体し、8,800平方メートル(94,722平方フィート)に及ぶ2階建ての施設を開発しています。2024年末の、完成を目指しています。
同社は、以前にも太陽光発電所の開発に進出し、2021年に153MWのプロジェクトを売却しています。
ルーマニアの既存のデータセンター事業者には、NXData、GTS、InfiniteChainがあります。ClusterPowerは、ルーマニア最大のデータセンター企業のひとつです。
昨年、Knight Frankのデータによると、ルーマニアでは合計40~45MWのデータセンターが、新たに2つ建設される予定とのことです。マイクロソフトは以前、ルーマニアでのキャンパス開発を検討していると、報じられていました。
Knight Frankのデータセンター部門グローバル責任者であるStephen Beardは、次のように述べています。 「ルーマニアの人口に注目し、人工知能の拡大とクラウドへの移行を考慮すると、現在ブカレストにある約10か所のデータセンターに対し、ルーマニアには100MWのデータセンターの可能性があります。 総額9億ユーロの投資の可能性について話し合っています。」
1997年に設立され、カリフォルニアを拠点とするAresは、3000億ドル以上の資産を運用しています。同社は昨年、50億ドルのインフラ負債ファンドをクローズしました。EdgeConneXは、2022年にAres Management Corporationのインフラストラクチャー・デット部門が運用するファンドから、10億ドル以上の持続可能性に連動したデットファイナンスを確保し、VantageのEMEA展開のために、総額7億5000万ユーロ(8億1300万ドル)を融資した3社のうちの1社となりました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。