Equinixとシンガポール国立大学が構築する持続可能なデータセンターの未来
Equinixとシンガポール国立大学設計工学部(NUS CDE)傘下のエネルギー研究技術センター(CERT)は本日、シンガポールに共同イノベーション施設(CIF)を設立する画期的なパートナーシップを発表しました。このジョイントベンチャーは、低炭素エネルギー、高効率冷却、循環型社会、データセンターのエネルギー効率最適化を優先する革新的ソリューションの開発とテストを加速することを目的としています。
EquinixのSG6 International Business Exchange™ (IBX®) データセンター内に設置されるCIFは、業界リーダー、技術パートナー、学術機関、顧客のためのオープンな研究ハブとして機能します。この共同プラットフォームにより、信頼性、エネルギー効率、コスト効率を向上させる最先端技術の共同開発やテストが可能になります。
Equinixからの400万米ドルの初期投資を受け、CIFは、従来の化石燃料ベースのエネルギーへの依存を減らすため、太陽光発電や風力発電などのクリーンで再生可能なエネルギー源の統合を探求する再生可能エネルギー統合など、いくつかの主要分野に重点を置く予定です。
また、エネルギー消費を最適化し、データセンター全体の効率を向上させるため、液冷などの革新的な冷却ソリューションを導入する先進冷却技術にも注力します。
さらに、AIとMLを活用してエネルギー使用量を最適化し、メンテナンスの必要性を予測し、運用効率を高めます。また、デジタル・ツイン・モデルを活用してデータセンターのパフォーマンスをシミュレーション・分析し、予知保全や積極的なアップグレードを可能にします。
Equinixシンガポールのマネージング・ディレクターであるYee May Leongは、気候変動への対応が急務であり、持続可能な慣行を業務のあらゆる側面に組み込む必要性があると強調しました。
CIFは2027年第1四半期にオープンする予定で、データセンター業界における持続可能なイノベーションの触媒としての役割を果たします。
W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載
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