TSMCがマグニチュード6.4の地震後も台湾工場は稼動していると発表

TSMCは、台湾南部で発生したマグニチュード6.4の地震を受け、台湾の全拠点が稼動していると発表しました。

地震は、現地時間21日午前0時過ぎに発生しました。

台湾の消防当局によると、震源地である嘉義県大埔郷の西興村では建物に甚大な被害が出ており、この地震により26人が治療を求めているとのことです。

地震直後、地元メディアはTSMCが台中と台南の工場で従業員を避難させたと報じました。スタッフは、現地時間午前9時頃に工場に戻ったとみられています。

同社はDCDへの声明の中で、地震の結果、台湾の南部サイエンスパークの工場では最大震度5強を記録し、中部サイエンスパークの工場では最大震度4、新竹サイエンスパークの工場(龍潭と竹南を含む)では、最大震度3を記録したと述べました。

同社は、「従業員の安全を確保するため、各拠点は社内手順に従い、関連する安全対策を速やかに開始しました。中央および南部サイエンスパークの一部の施設では、予防措置として直ちに職員を避難させ、午前1時頃までに全従業員の安全が確認されました。地震後の構造検査が完了し、構造物の安全が確認され、徐々に操業を再開しています。当社の建設現場は影響を受けず、環境安全チェックの後、通常の操業を続けています。」

「現在、給水、電力、作業場の安全システムは正常に機能しており、当社の全拠点が稼動しています。詳細な検査と、影響評価は継続中です」と付け加えました。

同社は、世界最大の半導体受託製造企業で、Nvidia、AMD、Apple、Qualcomm、Broadcomなどのチップを製造しています。台湾の新竹にある新竹サイエンスパークに本社を置き、台湾に12の工場を持っており、そのすべてが西海岸にあります。

2024年4月、マグニチュード7.2の地震が台湾を襲い、同社はチップ工場からの避難を余儀なくされました。同年10月には、台湾を襲った台風7号(Krathon)を受け、すべての台湾工場と建設現場で台風警報準備手順を発動したと発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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