Google、YouTube処理用カスタムビデオトランスコーディングチップ「Argos」を開発

Googleは、動画配信子会社であるYouTube向けのカスタムサーバチップを開発したと発表しました。

ビデオトランスコーディングチップ「Argos」は、従来のサーバ構成と比較して「最大20~33倍の計算効率の向上」を実現したといいます。

Googleのビデオ(トランス)コーディングユニット(VCU)は、2基のArgos ASICを1枚のフルレングスPCI-eカードに搭載し、アルミニウム製のヒートシンクで冷却しています。

各チップには10個の「エンコーダコア」が搭載されていると、Googleは研究論文で説明しています。各コアは2160pをリアルタイムに、3つの参照フレームを使い最大60FPSでエンコードすることができます。

Googleは、「データセンター用のビデオトランスコーディング ASIC の設計は、民生機器用の設計とは根本的に異なる可能性がある」と述べています。「何千台ものデバイスが導入されるウェアハウススケールの環境では、コスト効率が重視されるため、スループットとスケールアウト・コンピューティングに焦点が当てられる」

「消費者向け機器に比べて電力やダイ面積の制約が緩和されるため、Googleのデータセンター用ASICは、スループットと密度が最適化され、複数のASICを配置することでオーバーヘッドを償却している」

同社がCNETに語ったところによると、現在Googleのデータセンターでは数千個のArgosチップが稼働しているといいます。Googleは、すべてのYouTubeサーバに新カードを搭載するのではなく、新カードを搭載した専用のVCUマシンを施設内で稼働させています。

主任ソフトウェアエンジニアのJeff Calow氏は、ブログ記事の中で、同社は現在、VP9よりも圧縮効率が高く、エンコードする際の計算負荷がさらに高い高度な新コーディング規格であるAV1を追加した後継チップの開発に取り組んでいると述べています。

Googleは、AIプロセッサのTPUファミリー、セキュリティチップのTitanも独自に開発しており、今年はインテルのUri Frank氏を向かい入れ、System on Chipの構築を行っています。

Data Center Dynamics

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