SKグループ、データセンターに特化した超高速チップの開発でQualcommと交渉中

韓国のSKグループは、米国のチップメーカーQualcommと、データセンターでのニーズに合わせた新しい超高速メモリチップの開発について協議しています。

メモリチップメーカーSK hynixの親会社であるSK Squareによれば、世界的なチップ不足でサーバーの遅延が懸念される中、データセンター運用のアプリケーションやコンピューターを走らせることで、企業の高騰する需要に応えることができるといいます。SKグループは、チップ、ICTソリューション、バッテリー、化学、バイオサイエンスに特化した、資産規模で韓国第3位のコングロマリットです。

DRAMで世界2位、NANDフラッシュで4位のSK hynixが開発に参加する可能性が高くなります。The Korea Heraldの報道によると、SK SquareとSK hynixの副会長を兼ねるPark Jung-ho氏が、CES 2022の会期中にQualcommのCristiano Amon CEOと会い、半導体、第5世代ネットワーク、情報通信技術に関する協力の余地について話し合った際に語られたものだといいます。

この会議には通信関連会社のSK Telecomの Ryu Young-sang 最高経営責任者も出席し、Qualcommの担当者と会って、メタバースとスマート工場の分野でのパートナーシップについて議論したと、同報道は付け加えています。CES 2022の期間中、SK TelecomはSapeonと呼ばれる人工知能で動く省エネチップソリューションを展示しています。

「グローバルICT産業の競争が過熱する中、グローバルなコラボレーションはオプションではなく、必須である」とPark氏は声明で述べています。「SKのICTファミリーは、グローバル企業とのバリアフリーなコラボレーションを通じて、イノベーションをリードしていきます」と、SK hynix、SK Square、SK TelecomをICTファミリーと呼びました。Technavioが昨年行った推計によると、世界のデータセンターチップ市場は2025年までに187億7000万ドル成長する可能性があるといわれています。

2021年10月、SK hynixは、世界最高性能のDRAM「High Bandwidth Memory 3」の開発に業界で初めて成功したと発表しました。世界的には、COVID-19パンデミックの余波で世界中の企業がデジタル化を進め、需要が爆発的に急増したため、半導体が不足している状態です。しかし、チップ製造工場の操業停止や規制の影響を受け、業界はこの需要増に追いついていないのが現状です。



W.Media (VENKATESH GANESH)より抄訳・転載



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