トルコが来年の5G開始に向け準備

周波数オークションは10月に実施予定

トルコ政府は、来年ついに同国内で5Gサービスを開始する計画であることを発表しました。

今週行われた発表によると、同政府は10月にも周波数オークションを開催する計画とのことです。

トルコの運輸・インフラ大臣であるAbdulkadir Uraloğluは、今月末までに5Gの仕様を完成させることを目指しているとし、「申し上げた通り、10月に入札を行います。2026年に信号の受信を開始することで、数年以内に全国に5Gを展開することになります」と話しました。

この技術はすでにトルコ国内で試験されており、国内最大級のサッカースタジアムやイスタンブール空港で5Gのテストが行われています。

トルコの通信事業者であるTurkcell、Turk Telekom、Vodafoneは、すべてこの入札に参加する予定です。

今週初め、同大臣は、700MHz帯と3.5GHz帯の周波数400MHz分がオークションで提供されると述べました。

トルコの官報によると、入札には2つの周波数帯にまたがる11の周波数パッケージが含まれ、価格は5,000万ドルから4億2,500万ドルの範囲で設定されており、大統領令では最低価格が21億3,000万ドルに設定されています。

Abdulkadir Uraloğlu大臣は、「私たちは、特にヨーロッパにおける5G導入の条件について世界的に調査を行いました。その結果、公共の利益を考慮しつつ、通信事業者の投資意欲や能力を妨げない条件を設定する形で、必要な仕様を策定しています」と述べました。

5Gは2019年に一部市場で商業的に導入されましたが、他の市場では導入が遅れています。インドでは2022年10月にサービスが開始されましたが、ウクライナやロシアなどの国々ではまだ導入されていません。

トルコは4Gの導入も遅れており、2016年4月にサービスを開始したばかりです。

トルコでの5G導入の遅れは、規制上の障壁やインフレが原因であり、政府は自国製の5Gハードウェアとソフトウェアの開発にも力を入れています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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