
Cisco、電子廃棄物リサイクル企業DEScycleと提携し、金属回収プラットフォームの試験運用へ
英国ウィルトンの工場で試験プロジェクトを実施
米国のテクノロジー企業の大手であるCiscoは、電子廃棄物リサイクル企業DEScycleと提携し、金属回収プラットフォームの試験運用を開始します。
今回の提携により、Ciscoは同社のモジュール式金属回収プラットフォームを導入し、英国ウィルトンにある同社の実証工場で、Ciscoのハードウェアから生じた電子機器の廃棄基盤を処理する予定です。
両社によると、この試験では実証ユニットの性能を評価し、回収データおよび技術経済分析を行うとのことです。試験の一環として、Ciscoから提供されたハードウェアは分解され、回収された電子廃棄基板がDEScycleの処理工程に投入されます。その後、同工場は管理されたバッチ(単位)ごとに材料を処理し、再利用のために重要金属や貴金属の高い回収率を目指します。
両社は、この試験の主な目的について、実証規模における安定した回収性能の実証と、Ciscoへの透明性の高い回収データおよびプロセスデータの提供であるとしています。さらに、プロセス全体を通じてトレーサビリティ(追跡可能な)データを活用し、このプラットフォームをリバースサプライチェーンへどのように統合できるかも評価されます。
DEScycleの共同創業者でCCOであるFred Whiteは、次のように述べています。「この試験は、分散型かつモジュール式の金属処理プロセスが、既存の電子機器のバリューチェーンにどのように組み込めるかを示す重要な一歩です。我々の目的は明確であり、堅牢で経済的競争力を持ち、環境負荷に配慮した回収ルートを、透明性のある性能データとトレーサビリティによって提供できることを実証することです。より広い視点では、この取り組みはサーキュラーエコノミー(循環型経済)の原則に沿った、資本効率の高い金属回収能力の発展を支援するものです。」
CiscoのSVP兼チーフ・サステナビリティ・オフィサーであるMary de Wysockiは、次のように述べています。「Ciscoは、より持続可能なサプライチェーンの構築と、廃棄物を削減し、顧客にビジネス価値を提供する製品寿命終了後のサービスに向けた実践的かつ革新的なアプローチの追求に長年取り組んできました。この技術の検証は、当社の戦略を支援するものです。」
Ciscoは以前よりDEScycleへ投資を行っており、2024年の同社のシリーズAラウンドに参加しています。このラウンドでは、約1,020万ポンド(1,380万ドル)が調達されました。同社はロンドンを拠点とし、従来の高エネルギーかつ環境負荷の高い製錬工程の代替として、深共晶溶媒(DES)を活用し、電子廃棄物から金属を回収・リサイクルしています。同社は、貴金属において95〜99%の回収率を達成しているとしています。
近年、複数のテクノロジー企業が電子廃棄物リサイクル企業への投資や提携を進めています。特にAmazonは2024年、アイルランドでデータセンター部品のリサイクル企業を立ち上げています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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