NvidiaがOpenAIのデータセンター融資保証に向けて協議中

GPU大手がAIブームを後押しし続ける

Nvidiaは、OpenAIが自社データセンターの建設に向けて借り入れを行う際、その融資の一部を保証する可能性があります。

この取引は、総額1,000億ドル規模の投資計画の一環として検討されており、Wall Street Journalが報じました。

このような保証契約が成立した場合、OpenAIが返済できなかった際には、Nvidiaが数十億ドルの債務を負う可能性があります。

2025年9月、OpenAIはNvidiaと覚書を交わし、Nvidia製システムを少なくとも10GW分、自社データセンターに導入する計画を発表しました。この契約には、最大500万基のGPUをNvidiaからリースする可能性が含まれており、現在の価格で約3,500億ドルに相当します。
同時に、Nvidiaは新システムの導入に合わせてOpenAIに最大1,000億ドルを投資し、注文資金の一部を支援する予定です

同報道によると、この投資案は2025年1月にOpenAIとソフトバンクが5000億ドル規模のStargate Projectを発表した直後に浮上しましたが、その後交渉は失敗に終わったと報道していました。

しかし、OpenAIがGoogleのTPUチップを使い始めたという2025年6月の報道を受けて、Nvidiaは再び交渉に乗り出し、数か月後に契約が発表されました。

この契約にもかかわらず、OpenAIは計算基盤の多様化を進めており、わずか数週間後にはAMDと6GW規模の契約を締結。これにより、OpenAIはAMDの株式の最大10%を取得する可能性があります。

さらにその翌週、OpenAIはBroadcomと共同開発していたカスタムAIハードウェアプロジェクトを正式発表し、2029年までに最大10GWの導入を目指すとしています。

一方、Nvidiaは自社GPUの需要を支えるため、複数のクラウド企業に投資しています。対象企業には neoclouds、together.ai、Nscale、Lambda、Nebius、CoreWeave、Crusoe、Firmus などがあり、多くの場合、Nvidiaは販売したGPUの一部を企業から再リースすることで、需要と収益を拡大しています。

特にCoreWeaveとの契約では、Nvidiaが2032年まで同社の未販売GPU容量をすべて買い取ることを約束しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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