
「The Stoics」と名付けられた巨大データセンター3棟、スコットランドに建設の可能性
再生可能エネルギー企業が構想、規模は大きいが詳細は不透明
再生可能エネルギー企業ILI Groupは、スコットランド中部地域に3つのデータセンターからなるネットワークを計画しており、これを「The Stoics(ストイック)」と命名しました。
ストア派の哲学者たちに因んで名付けられたこれらのデータセンターは、ファイフ(Cato)、イースト・エアシャー(Rufus)、ノース・ラナークシャー(Aurelius)に設置される予定です。
プロジェクトの詳細はほとんど明らかにされていませんが、ILIは、各サイトは「送電線系統連系と土地の権利を確保しており、現在は計画段階に入っている」とし、各データセンターは「世界最大級のハイパースケールデータセンタークラスターの一つとなる」と述べています。
これら施設は「グリーン」データセンターとなる予定ですが、実際にそれが何を意味するのかは明らかではありません。同社は、3つの開発プロジェクトに総額150億ポンド(196億米ドル)の投資を行うことを約束しています。
ILI GroupのMark Wilson CEOは、次のように述べています。「The Stoicsでは、古代の知恵からインスピレーションを得て、現代のイノベーションを創出しています。これらのプロジェクトは、AIや先進技術の台頭に必要なデジタル基盤を提供すると同時に、雇用と投資を生み出し、スコットランドが持続可能なデジタルの未来に向けた世界的な変化をリードすることを保証するグリーンなデジタルネットワークを構築するものです。」
ILI Groupは、スコットランドのクリーンエネルギーおよびインフラ開発企業であり、1.9GWの揚水発電と 2.2GWの商用規模のバッテリー蓄電を含む、4.1GW以上のバッテリー蓄電およびデジタルプロジェクトをポートフォリオにしています。
同社はネス湖のLoch na Cathrachにあるプロジェクトから、再生可能エネルギー発電事業者Statkraftに最初の450MWの揚水発電電力を販売しましたが、残りの1.5GWの一部を自社のデータセンターに供給するために使用することも可能です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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