
Wärtsilä、米国データセンター向け507MWガス発電機供給契約
2027年に新拠点への納入開始予定
フィンランドの電力システム企業Wärtsiläは、米国の新しいデータセンターサイト向けに507MWの天然ガス発電機を供給するため、データセンターデベロッパー(非公開)と契約を結びました。
同社は、このデータセンターサイトに、2027年に納入が開始予定されている27基の「Wärtsilä 50SG」フレキシブルエンジンを提供します。この受注は、2025年第4四半期の受注実績に計上されました。
37.8°C(100°F)という高温下でもフル稼働できる性能と、プラントの排出量が少ないことからこれらのエンジンが選定されたと同社は説明しています。
Wärtsilä Energyの社長であるAnders Lindbergは、次のように述べています。「当社のオフグリッドソリューションは、送電網との接続に長期間を要する遅延を解消し、その他多くの利点を提供します。モジュール式エンジン発電設備は、メンテナンス中でも高い電力供給を確保し、変動する電力需要に迅速に対応できます。」
さらに同氏は、「この設備は、データセンターの成長に合わせて容量を迅速に拡張でき、最も過酷な環境でも効率的に稼働します。他の技術に比べて燃料と水の使用量が大幅に少なく、コスト効率、耐障害性、将来性に優れたデータセンターに最適な選択肢です」と語っています。
これがWärtsiläにとってのデータセンター市場への初進出ではありません。同社は以前、アイルランドでAVKやRolls-Royce Power Systemsと提携し、データセンター向けマイクログリッドシステムを開発しました。この契約では、AVKがオンサイトの天然ガス発電設備を設計・設置し、Wärtsiläが機器とメンテナンスを提供しました。
フィンランド・ヘルシンキに本社を置くWärtsiläは、欧州最大級の電力システムプロバイダーの一つで、世界で約79GWの発電設備を展開し、そのうち6GWは米国市場に展開しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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