
ソフトバンク、OpenAIへの支払い225億ドル調達に奔走
Stargateの事業は巨額の費用がかかる
ソフトバンクは、OpenAIのStargateデータセンタープロジェクトに投資するために必要な225億ドルの資金調達に追われていると報じられました。
同社は、1月に発表されたStargateの創設パートナーの一社でした。ロイターの報道によると、ソフトバンクは2025年末までにChatGPTの開発元であるOpenAIに対して、225億ドルの資金拠出を完了させる必要があり、その資金を確保するためにさまざまな手段を急いで検討しているとのことです。
ソフトバンクは、OpenAIに対して総額300億ドルを投資すると表明しており、そのうち190億ドルは、世界各地にAIデータセンターのネットワークを構築するマルチギガワット規模の計画であるStargate向けの初期投資とされています。
DCDによると、ソフトバンクはGPU大手であるNvidiaの保有株式をすべて売却し、58.3億ドルを調達しました。また、T-Mobileの株式の一部を売却することで92億ドルを調達しています。
ロイターによると、同社は他にもさまざまな選択肢を検討しており、中国の配車アプリである滴滴出行 (Didi) の株式の一部売却を進める可能性があるとされています。また、決済アプリであるPayPayの株式公開も資金調達手段となり得ますが、こちらは2026年第1四半期になる見込みです。
ロイターに話した内部関係者によると、孫会長はソフトバンクのビジョンファンドによる投資について、1件あたり5,000万ドルの上限を設定しており、それを超える規模の投資については本人の個別承認が必要になっているとのことです。
ソフトバンクは、英国のチップ設計企業であるArmを担保にした借り入れを行う可能性もあります。同社は、2023年の株式公開後もArmの筆頭株主であり、同社の株価はIPO以降大きく上昇しています。ロイターによれば、ソフトバンクはArmを担保として最大115億ドルの借入余力を持っているとされています。
孫会長がOpenAIへの資金投入に全力を注いでいると報じられている一方で、ソフトバンクはDigitalBridgeや、そのデータセンター事業会社であるSwitchの買収についても検討を続けているとされています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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