ハイパースケールとクラウド業界の従業員数が初めて通信業界を上回る

通信業界全体でスリム化が従業員数を直撃

新たなレポートによると、AIと自動化によって引き起こされる「構造転換」に直面する中で、世界のハイパースケールおよびクラウド企業の従業員数は、現在、通信事業者の従業員数を3%上回っています。

MTN Consultingが12月に発表した「Telco Talent Tracker 2Q25」によると、通信事業者の従業員数は前年同期比1.9%減少し、436万人まで落ち込みました。

ハイパースケールおよびクラウド分野の従業員数は、2024年第2四半期に通信事業者を上回りました。わずか14年前には、通信業界は現在の約4倍の人員を雇用していました。

MTNは、最新の数値が「通信およびテクノロジー分野における根本的な変化」を示していると述べています。

通信事業者の従業員数は四半期あたり約2万人のペースで減少しており、その内訳は解雇、退職、アウトソーシング、スピンオフの組み合わせです。

同レポートは、人員削減はCFOにとって「象徴的に分かりやすい施策」だとした上で、解雇と利益率の向上との間に「明確な関連性はない」と指摘しています。

従業員数の減少が最も大きかったのはTelefonicaで、合計1万600人の削減でした。これに続いてAT&Tが8,500人、BTが7,200人、Charter Communicationsが6,400人、Grupo Televisaが4,500人の削減となっています。

MTNによると、従業員数の縮小は「構造的」な傾向であり、通信事業者は現在、ソフトウェアコーディング、クラウドサービス、AI、量子コンピューティングに精通した人材を優先するようになっています。

従業員一人当たりの人件費は、新興市場における賃金上昇を主因として増加していますが、一人当たり利益は、過去6年間で28%増加しています。

営業費に占める人件費の割合は前年同期比22.2%減少しており、MTNはこれについて「通信事業者が人員構成を最適化し、自動化技術を活用することで、業務効率が向上していることを示している」と述べています。

一方でMTNは、「複数四半期にわたるタイムラグを考慮しても、従業員数の削減と利益率の急上昇との間に、直接的な相関関係は見られなかった」としています。

最近では、他の通信企業も大規模な人員削減を発表しており、Verizonは11月に約20億ドルの費用をかけて1万5,000人の削減を行うと発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。