ERCOT、高速系統連系プロセスの基準を発表

主にデータセンターおよび暗号資産マイニング施設からの要求

テキサス州の電力網事業者ERCOTは、大規模負荷の系統連携プロセスの基準を発表する予定です。

Inside Climate Newsが最初に報じたところによると、ERCOTの系統連系・電力網分析担当副社長であるJeff Billoは、バッチゼロでは長期間キュー(連携待ちリスト)に入っており、再検討を必要としない大規模負荷の申請を優先すると述べました。進捗の遅いプロジェクトは後続のバッチで審査されます。

これらの申請は主にデータセンター、暗号資産マイニング施設、産業施設、水素関連プロジェクトからのものです。同氏は、「そこには記入すべき詳細事項が数多く存在します。バッチ方式がどのように機能するかの設計は、まだ非常に初期段階にあります」と述べました。

大規模負荷の申請が急増する中、ERCOTは送電計画プロセスの全面的な見直しを進めています。本来40〜50件のプロジェクトを扱う想定だった同システムは、2025年に約225件の新規系統接続申請を受け取りました。

テキサス州公共事業委員会の委員長Thomas Gleesonは、キューの順番に関する不確実性がデータセンター開発事業者にとって大きな懸念であり、中には数年間待っている事業者もいると述べました。さらに同氏は「この点での透明性は、成功を確保するために極めて重要になります」と付け加えました。

従来の手法では、各プロジェクトを個別に検討していたため、新たな申請がキューに入ると送電要件が変わり、再検討が必要になる状況が生じていました。Google、Meta、Amazon、OpenAIなどの企業や、CenterPointといった電力会社との初期の協議では、この不確実性が開発事業者に不要なリスクを生んでいることが判明しました。

ERCOTの新しいバッチ方式は、同社が安定して供給できる電力量を評価し、完全な系統接続を支えるために必要な送電設備の増強を明確化することで、この問題に対処することを目的としています。

例えば、「2028年までに500MWを希望する開発事業者は、2030年に送電設備の増強が完了するまでの期間、実際には100MWしか供給できない場合はその時点で100MWを割り当てます。拡張が完了した後、開発者は500MW全量を受け取ることになります。」とJeff Billoは述べました。

各バッチの調査後、開発事業者には財務コミットメントを行うための一定期間が与えられ、ERCOTは確定した需要に基づく送電プロジェクトを進めることが可能になります。

同氏は、ハイパースケールデータセンター事業者、開発事業者、発電事業者からの初期の反応は概ね好意的だと述べました。「これまで話をした全員が、バッチ方式への移行を支持してくれています」と彼は語りました。

テキサス州は広大な土地とエネルギー資源により、データセンター開発の一大拠点となりつつあります。最近の動きとして、Vantageがシャックルフォード郡の1.4GWデータセンターキャンパスが挙げられます。同社は最近、このプロジェクトに着工しました。

その他の注目すべき案件には、Crusoeの200MW超のアビリーンデータセンターキャンパス、QTSが計画するダラスでのデータセンターキャンパス、そしてマイクロソフトによるサンアントニオでの最新のデータセンター開発があります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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