ノキアがTelefónica向けにエッジネットワークソリューションを導入

医療・教育・産業・行政の重要なデジタルサービスを支えるエッジノードプロジェクト

Telefónicaは、スペイン全土で新たに構築するエッジデータセンターネットワークを支えるため、ノキアのネットワークソリューションを採用しました。これは、同社の次世代デジタルインフラ構築に向けた大きな前進となります。

ノキアのデータセンターネットワークソリューションは、新たなエッジノードに導入され、住宅、企業、公共部門ユーザー向けにAIサービス、法人向けサービス、通信サービス、クラウドサービスを提供します。

エッジノードは、データの処理、分析、保存を行うサーバーとして機能し、従来のデータセンターやクラウドよりもデータに「近い環境(エッジ上)」で処理を行うことを可能にします。

今回の複数年にわたる契約において、ノキアは17の新規エッジノードを支えるためのネットワークソリューションの導入を担当します。このうち12ノードはすでに稼働を開始しており、その中には世界最大級のデータセンターの一つであるTelefónicaの中核拠点「Tecno-Alcalá」も含まれます(規模は巨大ですが、よりユーザーに近いエッジにあることから、含めているようです:訳注)。

Telefónica Spainの運用・ネットワーク・情報技術担当ディレクターであるSergio Sánchezは、次のように述べています。「この取り組みは、エッジクラウドとAIをTelefónicaの成長の中核に据えるという、当社の戦略と完全に一致しています。ノキアは、このミッションにおける信頼できる接続パートナーであり、当社の大規模なエッジノードプロジェクトにおいて、安全で信頼性の高いデータセンターネットワークを構築する重要な役割を果たしています。」

同社の新たなエッジノードプロジェクトは、医療、教育、産業、行政における重要なデジタルサービスを支えることも見込まれており、エッジノード内部でのコンピューティングおよびストレージの接続性を提供するとともに、外部ネットワークへの接続も担う計画です。

また、この取り組みはスペインが欧州における高度デジタルインフラのリーダーとしての地位を強化するものであり、Telefónicaが掲げるデータ主権と技術革新へのコミットメントの一環でもあります。

当プロジェクトは、次世代クラウド・エッジサービスの開発に向けた欧州のロードマップと一致しており、欧州連合のユーザーがエッジベースのアプリケーションサービスや標準化の恩恵を受けられるように設計されています。

今回の導入は、2024年にノキアが3つのパイロットエッジデータセンターを展開して成功を収めたことに続くものです。単一ベンダーモデルを採用することで、運用の簡素化、アーキテクチャの統一、プロジェクト全体の効率向上が期待されています。

ノキアは、NVIDIAとの画期的な提携および2つの主要事業セグメントへ再編して以降、初めての四半期を迎えました。この最新の決算において、同社は四半期の比較営業利益が12億ドル(10.58億ユーロ)となり、前年同期比で3%減少したと公表しています。

今年からノキアは、「ネットワークインフラ事業」と「モバイルインフラ事業」という2つの主要部門に再編されました。これは、2028年までに32億ドルの利益達成を目指すために、昨年11月に発表された再編の一部です。

さらに、Telefónicaのドイツ法人であるO2 Telefónicaも、最近NVIDIAとの協業を発表しており、Tech Mahindraと共同でエージェンティックAIソリューションを立ち上げました。

Tech Mahindraが開発した通信業界向けのカスタム大規模言語モデル(LLM)を基盤として、O2 Telefónicaの大規模通信モデル(LTM: Large Telco Model)は、通信業務にAIを活用することを目的としています。

同社によれば、この仕組みは、根本原因の自動分析、現場作業の最適化、サービス品質管理のためのAIエージェントを含みます。

また、Tech Mahindraのツールを基盤とするO2 TelefónicaのLTMは、膨大な量の構造化データと非構造化データ、さらに関連するネットワーク情報を処理し、通信ネットワークを意図(インテント)ベースかつ自律型の運用を実現することを目指しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の 記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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