Akamai が新たに 7 つのクラウド リージョンを計画

昨年のLinode買収後もクラウド展開を継続

Akamai は今後 2 か月の間に、世界各地に 7 つの新しいクラウド拠点を開設する計画を立てています。

同社は今週、オランダ、インドネシア、米国、イタリア、日本、ブラジルの新しいコアコンピュートリージョンを発表しました。

アムステルダム、ジャカルタ、ロサンゼルス(カリフォルニア州)、マイアミ(フロリダ州)、ミラノ、大阪、サンパウロの各拠点は、昨年 Linode を買収して以来、 Akamai が新しいコアコンピュートリージョンを展開する第 3 弾となります。

これらのリージョンは今後オンライン化され、9月から10月にかけてお客様に提供される予定です。

Akamai は通常、クラウドリージョンにコロケーションプロバイダーを利用していますが、リージョンがどの施設に設置されるかは明らかにしていません。

「より優れたユーザー体験を提供するという企業のニーズは、従来の集中型クラウドモデルの限界をますます露呈している」と、 Akamaiの最高執行責任者兼クラウドテクノロジーグループ担当ゼネラルマネージャー、Adam Karon 氏は語っています。

「当社はスクリプトを反転させることで、お客様のこの課題を解決します。Akamai Connected Cloud では、クラウドネイティブテクノロジーへのコミットメントと、多くの世界的大企業が 20 年以上にわたって利用してきたのと同じネットワークに基づいて、アウトサイドインの分散型ファーストのアプローチを採用しています。これは、規模がデータセンターの大きさと同じくらいネットワークの大きさに関係するようになる未来に焦点を当てたアプローチです。」

2023年2月に発表された Akamai’s Connected Cloud は、AWS や Azure に代わる分散型クラウドを目指したものです。これは専用および共有の CPU、GPUコンテナ、ストレージ、データベース、サーバーレスサービスを提供します。

このサービスは、2022年2月に Akamai がクラウドホスティング企業の Linode を 9 億ドルで買収した際に引き継いだ当初の 11 拠点に加え、拡張された拠点からも提供さ れます。Akamai は、「クラウドデータ転送に CDN のような経済性をもたらす」ことに基づき、より安価なイグレスチャージでクラウドコンピューティングのコストの低減を約束しています。

2003年に設立された Linode は、買収当時、アメリカ、カナダ、ドイツ、英国、インド、日本、シンガポール、オーストラリアにある 11 のデータセンターでコロケーションスペースを運営していました。

2023年7月、同社はアメリカのワシントンDCとシカゴ、フランスのパリに拠点を開設することを発表し、同四半期末にはシアトルとインドのチェンナイにも拠点を開設する予定です。

過去 90 日間で、Akamaiは新たに 13 のコアコンピュートリージョンを開設しました。現在では、アトランタ、ダラス、フリーモント、ニューアーク、トロント、フランクフルト、ロンドン、ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京に、また最近シカゴ、ワシントン DC、パリ、ストックホルム、シアトル、チェンナイに拠点を開設することを発表しました。

Akamaiのウェブサイトには、韓国のソウル、スペインのマドリッド、ニュージーランドのオークランドにおける今後のリージョン計画が掲載されています。

同社はまた、既存のエッジフットプリントに加えて、数十の「分散型リージョン」の計画も挙げています。これらのリージョンは、「従来のクラウドプロバイダーが十分にサービスを提供していない、アクセスが困難な場所に基本的なコンピュート機能を提供するために設計されている」と説明されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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