AWS、EC2-Classicインスタンスを来年廃止
2022年8月までにEC2のVPC以前のオリジナルインスタンスは廃止へ
AWSは、仮想クラウドコンピューティングインスタンスの初代であるEC2-Classicを廃止すると発表しました。
「EC2-Classicはよく貢献してくれたが、ゴールドウォッチを与え、それにふさわしい見送りをしてあげよう!」AWSのチーフエバンジェリストのジェフ・バー氏はこのように述べています。
Elastic Compute Cloud(EC2)は、2006年に初めて提供された、仮想CPUを顧客に提供するAWSの最初のプロダクトの一つです。同社は2006年8月に先着順のパブリックベータテストを開始し、2008年10月に正式版をリリースしました。
EC2-Classicのインスタンスは他の顧客と共有される単一のフラットなネットワーク上で動作します。最新のEC2インスタンスは、AWSアカウントごとに論理的に分離される仮想プライベートクラウド(VPC)のAmazon VPC内で動作します。
2013年12月以降に作成されたアカウントは、サポートリクエストにより有効化された場合を除きEC2-Classicをサポートしていません。これは、長年AWSを利用しているユーザーのみ影響があるということです。
同社は、2021年10月30日に、リージョン内にアクティブなEC2-Classicリソースを持たないAWSアカウントについて、リージョン内でのEC2-Classicを無効化する事を目指しています。また、EC2-Classic用の1年および3年のリザーブドインスタンスの販売も、このタイミングで停止されます。
2022年8月以降、AWSはすべてのマイグレーションを完了させ、どのAWSアカウントにもEC2-Classicリソースが残らないことを目指しています。
「私たちはどのようなワークロードも混乱させるつもりはありませんし、これらの期日に間に合うよう全力でサポートします」とバー氏は述べ、ブログ記事には有用なマイグレーション情報を掲載しています。
ちなみに、AmazonのEC2プロジェクトの創設者であるクリス・ピンカム氏とウィレム・ヴァン・ビリジョン氏は、2008年にクラウドソフトウェアのスタートアップ「Nimbula」を設立し、2013年にオラクルに買収されました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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