Googleへ税制優遇措置、ネバダ州のデータセンター新設で

ネバダ州知事のPau Anderson氏は、ネバダ州ヘンダーソン地区のデータセンタープロジェクトに対する2億5,200万ドルの税制優遇措置を承認しました。
(会社名は明示されていませんが)これは間違いなくGoogleによるプロジェクトです。特例が言い渡された相手は、Googleの建設子会社である「Design LLC」です。

およそ7000㎡のデータセンターは、今年初めにGoogleが1900万ドル(約20億円)で購入したウォームスプリングスロード地域の64エーカー(26万㎡)の敷地内に建設されていますが、当時は、Jasmine LLCという仮称の下で運営されていました。

Henderson/Nevada
– Getty Image

同施設は既に建設が開始されており、2020年12月に操業が開始する予定です。
Anderson氏はラスベガスレビュージャーナルの取材に対し、今後10年間の減税額は、Googleがネバダ州に投資する金額の5%未満であると述べました。実際、Googleは、2038年までにネバダ州へ9400万ドル(約100億円)を納めることになると言います。

このデータセンターは、ネバダ州において2番目に大きいGoogleの ハイパースケールデータセンター となります。昨年、GoogleはTahoe Reno工業地域にも、1,200エーカーにおよぶ広大な土地を買収しましたが、同様にAppleも同じ工業地域内で5000万ドル規模のデータセンターを建築していることが判明しています。

コロケーション データセンター事業者のSwitch社も、同地域にある既存の自社データセンター(1万㎡規模)を更に拡張すべく、大規模データセンターキャンパスの建設を計画しています。

ネバダ州は、既にデータセンター事業者にとって魅力的な建設地となっています。ここ最近では、Googleが新たに6億ドルの投資プロジェクトを決定しており、この投資が更なるデータセンター開発を誘致することが期待されています。
ネバダ州は、再生可能エネルギー発電用の設備やファイバーネットワーク網が整備されているだけでなく、砂漠という、多くの施設や太陽光発電用に十分なスペースが確保されています。

– Data Center Dynamics
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