台湾最大のオンラインショッピング事業者、クラウドで効率化

PChome Onlineの社長兼CEOであるKevin Tsaiは、業務効率を高めるために、3~4四半期前からクラウドコンピューティングサービスを活用し始めていると発表しました。

台湾最大のオンラインショッピングサービスPChomeは、現在サービスの半分以上にクラウドコンピューティングを利用しており、2022年にはバーチャルリアリティ(VR)やその他の革新的な技術の試験運用を開始し、クラウド運用をさらに加速させる予定であるとTsuaiは述べています。

現在PChomeは7つの物流施設、5つの倉庫、11の配送センターを持ち、台湾市場でのEコマース事業を支えています。

Tsuaiは、PChomeが台湾北部にあるChunghwa Postが建設した物流ビルのスペースを借りて、AIベースの自動物流センターを設置する予定であることを明らかにしました。

この物流センターは2022年10月から稼働し、PChomeの総物流能力は床面積で50%、総小包処理能力は100%増加する予定です。

クラウドコンピューティングで消費者のEコマース需要に対応

同氏は、PChomeで販売される商品のうち家電製品は約70%を占めており、PChomeは2022年下半期のビジネスについて楽観的な見方を示していと述べました。

2021年第一四半期から、COVID-19の流行により 家に籠っててオンラインショッピングをする人が増え たことで同社は高い純利益と収益の急増を享受しており、特筆すべきは、日用品、在宅ワーク機器、家電製品、ホームフィットネス製品などの顧客需要が、パンデミック時に爆発的に増加したことです。

Eコマースサービスの需要が大幅に爆発したことで、PChomeの物流が圧迫されユーザーから注文の到着が遅れるというクレームも出るようになりました。

そのため、倉庫などの物理的なスペースを確保するだけでなく、サービスをクラウド化することで業務効率を上げることも、AmazonやShopeeなど他のEC企業との競争が激しい中で、競争力を高めるために必要な重要なステップであると考えられます。

また東南アジアなどの海外市場にも進出しているため、クラウドコンピューティングの導入が国際的なビジネスの強化につながるかどうかはこれから注視されるところです。



W.Media ( Lois )より抄訳・転載



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