Appleはストレージ容量でGoogleの最大クラウド顧客
Appleは現時点で、Google Cloudのストレージにおける最大の顧客であると報じられています。
Appleが、遡ること2016年からGoogle Cloudの利用顧客であることは知られていました。2018年、同社はiOSセキュリティガイドを通じて、Googleの顧客であることを認め、暗号化されたiCloudの情報の一部を、S3やGoogle Cloud Platform(GCP)などのサードパーティのストレージサービスを使って保存していると述べていました。
今週、The Informationは、Appleが今年、Googleのクラウドストレージに、2020年比で約50%増となる約3億ドルを費やす見込みであると報じました。
同社は昨年、GCPに470ペタバイトのデータを追加保存したと報じられています。これは、Googleにとって次の大口顧客であるTikTokを展開するByteDanceが利用する全ストレージ容量と同等であり、AppleがGoogleのクラウド上に保存しているデータの総量は8エクサバイト以上に上ります。
このようにAppleは、GCPプラットフォームの最大顧客であり、そして他の目立ったGCP利用顧客と比べてもダントツてあることから、スタッフはAppleを「ビッグフット」という社内コードネームで呼んでいると言われています。
ちなみにGoogleの第3位の顧客はSpotifyで、データ量は約460ペタバイト、第4位はTwitterで315ペタバイト、第5位はSnapchatで約275ペタバイトです。
このように大規模なクラウド利用顧客であるにもかかわらず、Appleはかなり規模の大きいデータセンターも保有しています。同社は、ネバダ州、オレゴン州、ノースカロライナ州などの米国内に多数のデータセンターを保有しているほか、デンマークのヴィボルグにもキャンパスを構え、また、中国国内のパートナー企業であるGuizhou Cloudが運営する中国国内の施設もあります。
同社はまた、アイオワ州にも別の施設を計画していますが、オープンは2020年から2027年に延期されています。
Appleは先日、アイルランドAthenryのデータセンターの計画許可の延長を申請し、数年前に断念されたプロジェクトが復活する可能性があります。
また、同社は2019年には、デンマークの第2データセンターの計画を中止しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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