Ascenty、チリで2番目のデータセンターを開設
Ascentyは、チリのサンチアゴに2つ目のデータセンターを開設しました。
この新施設Santiago 2は、首都チリのキリクラ地区に位置し、21,000平方メートル(226,000平方フィート)、31MWのIT負荷と最大3,550ラックのキャパシティを有しています。
同社はこれまでに5億レアルを投じ、7月に同施設の建設工事を完了しました。そしてさらなる拡張が計画されており、投資総額は7億7000万レアルまで増加する予定となっています。
当初2021年に予定されていたSantiago 2の建設は、パンデミックとサプライチェーンの問題で遅れが生じたと、COOのMarcos Siqueira氏はBNamericasに対し最近語っています。この施設は、すでに20%はリース済みで稼働しており、同社はこの数値は年内に40%に増加するだろうと見込んでいます。
「チリはAscentyにとって、ラテンアメリカにおける重要かつ戦略的な国である」と、AscentyのCEO兼創業者のChris Torto氏は述べています。「この新たなデータセンターにより、我々は地域の需要に応え、他のラテンアメリカ諸国への急速な拡大を継続することができるようになる。我々は最近、メキシコに2つのデータセンターを開設し、コロンビアやペルーなど、他の地域市場への参入も視野に入れている」
同社初のサンティアゴデータセンターは2020年に開設され、6,000平方メートル(64,600平方フィート)の広さ、総電力11MW、1,100ラック用のスペースを提供しています。
デジタル・リアルティとBrookfieldの合弁会社であるAscentyは、現在ブラジル、チリ、メキシコに28のデータセンターを保有しており、22が現在稼働中、残りは建設中です。また、次の中南米市場として期待されているコロンビアとペルーでも計画が進んでいます。
StonepeakのCirion社、チリでの事業拡大を計画
一方、StonepeakがLumen Technologiesのラテンアメリカ事業を買収して設立したCirion社は、サンチアゴに2つ目のデータセンターを開発するために25,000平方メートル(269,100平方フィート)の土地を取得しました。CirionのCEO、Facundo Castro氏はBNamericasに対し、今年中に着工する予定であると語っています。
尚、この土地は6月末に取得(購入金額は非公開)され、新施設は2023年半ばに操業を開始する予定です。
「サンチアゴにはすでにデータセンターがあるが、(物理的な拡張としての)建設上の制約があるため、サンチアゴ・デ・チリに土地を購入した。今年中に最初のモジュールの建設を開始する予定だ」とCastro氏は話しています。
現在Cirion社は、リオデジャネイロ、サンパウロ、クリチバ、コルドバ、メンドーサ、ロサリオ、ブエノスアイレス、キト(x2)、グアヤキル、サンティアゴデチリ、リマ、メキシコシティ、ボゴタ(x2)、カリ、パナマシティ、カラカスに18のデータセンターを運営しており、総電力容量40MWを見込んでいますが、そのうち半分はリース済みであるとのことです。同社はまた、エクアドルのグアヤキルに、ネットワークノードと2つ目のデータセンターを建設する予定です。
Stonepeakは今月初め、27億ドルでの旧Lumen社事業の買収を完了しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。