MS Azure、アトランタのDC用地を2800万ドルで取得

Microsoft Azureは、2880万ドルを投じて米国ジョージア州アトランタ郊外のパルメットの区画を確保しました。ここに250,000平方フィート(23,225平方メートル)のクラウドデータセンターを建設予定です。

この新施設はShugart Farmsと呼ばれる複数フェーズに渡る開発の一部として、ジョージア州サウス・フルトン郡に構築されます。

この施設の計画と建設は、Red Rock Developments社がスターウッド・キャピタルという米国の投資ファンドの関連会社と連携し行います。

このデータセンタープロジェクトの背後にマイクロソフトが存在していたという事実は、このプロジェクトが今後10年間で1400万ドル以上の減税と4億2000万ドルのbond(債権) resolutionの受け取りの事実が明らかになったことで、浮かび上がりました。

Atlanta Business Chronicle誌によりますと、マイクロソフトはフルトン郡にさらに250,000平方メートルの施設を計画しているが、用地はまだ確保されていないとしています。

人気のフルトン郡

かなり野心的な動きにもみえますが、このクラウドの巨人がアトランタの都市圏で容量を拡大しようとしているのは納得がいきます。安価な土地、低電力コスト、そして税制上の優遇措置の積極的な活用により、この地域ではデータセンター・デベロッパーらが争奪戦を演じています。

不動産サービス会社CBREの報告によりますと、アトランタは昨年のデータセンター建設活動において米国の主要都市の中で5位にランクされ、また2021年のデータセンター建設計画ではバージニア州北部に次ぐ全米第2位となっています。

各社がこの競争の激しい地域でチャンスをものにしようとしています。Facebookは、ジョージア州ニュートン郡のキャンパスを232,260平方メートル(25,000平方フィート)以上に拡張を進めています。Googleは愛称「Woodside」とするダグラス郡で建設中のデータセンターは92,900平方メートルに達します。また、コロケーション事業者のSwitchは、ダグラス郡に25億ドルを投じ、キャンパス「TheKeep」を建設しています。

この動きは、エンタープライズクラウドの導入が進むなか、Azureを含むインテリジェントクラウド部門が昨年最大の収益源となったマイクロソフトにとっても当然なことといえるでしょう。

Data Center Dynamics

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