Bangladesh

バングラデシュ初のクラウドデータセンターが稼働開始

Meghna Cloudが正式にローンチ

Gennext Technologiesは、バングラデシュ初のクラウドデータセンターの運用を開始しました。

Meghna Cloudと名づけられたこの施設は、ガジプール市カリコアにあるバンガバンドゥ・ハイテク・シティに位置しています。

Meghna Cloudのウェブサイトによると、Tier IVデータセンターでホスティングされています。バングラデシュでUpTime Tier IVと記載されている唯一のデータセンターは、2019年に政府によって設立されたNational Data Centreです。この施設はMeghna CloudのパートナーであるBangladesh Data Centre Company Limited(BDCCL)によって運営されており、Bangabandhu Hi-Tech Cityに位置しています。

BDCCLのウェブサイトによると、このデータセンターは200,000平方フィート(18,580平方メートル)の広さがあり、2.5MWの発電機が8台設置されています。

このデータセンターは、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器、ソフトウェア技術を含むクラウドインフラを提供します。バングラデシュの組織は、もはや外国のクラウドプロバイダーだけに依存する必要がなくなります。現在、バングラデシュのデータの大半はシンガポールのサーバーを経由しており、その遅延は約60ミリ秒です。

このクラウドサービスの開発は、2022年12月にGennextがBDCCLとジョイント・ベンチャーを設立して以来進められています。

Gennextはデータセンターの建設とMeghna Cloudの運用・保守を担当し、販売とマーケティングはBDCCLが担当します。

Gennextは今後5年間でこの施設に5億ドルを投資する予定です。

バングラデシュの郵政・通信・情報技術担当大臣であるZunaid Ahmed Palak氏は、この開発はバングラデシュのデータセキュリティ向上に役立つと述べました。

さらに、Gennextは年間約5,000人の学生にクラウド関連技術を提供する予定です。

「Meghna Cloud は、スマート・バングラデシュの前進を支援します。私たちはまた、政府と私立大学の教師と学生のための研究開発センターも設立します」とGennext Technologies社のTouhidul Islam Chaudhury会長は述べました。

バングラデシュ全体のデータセンター市場は比較的小さく、施設の大半は首都ダッカにあります。Data Center Journalによると、バングラデシュにはダッカに16のデータセンターがあります。

バングラデシュのコロケーション市場はかなり小さいものの、Felicity IDCやRed.Digitalといった地元企業があり、政府も首都でUptime Tier IV認証のデータセンターを運営しています。

今月初めには、バングラデシュの電話会社Grameenphoneがシレットに初のスーパーコアデータセンターを開設し、4MWのIT容量を提供しています。

2023年2月、インドのデータセンター企業Yotta Infrastructureは、今後4~6年間でダッカに200億バングラデシュ・タカ(1億9,050万ドル)を投資し、超大規模データセンター・パークを開発する計画を発表しました。

9月にはサウジアラビアのDataVolt社が、首都ダッカ郊外に約1億ドルを投資するキャンパスを計画していると発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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