Blackstone、インドでデータセンター・プラットフォームの提供を開始
世界的な資産運用会社 Blackstone Group は、アジアにおけるデータセンター事業に参入し、インドに合計容量600MWの大型ハイパースケールデータセンターを2つ建設する計画を発表しました。
Lumina CloudInfra は、Blackstone の Real Estate と Tactical Opportunities Fund が所有・運営するデータセンター・プラットフォームです。Lumina はまずムンバイとチェンナイで2つの大規模な資産を取得し、その後デリーNCR、ハイデラバード、プネに拡大することを検討しており、インドの活況なデータセンター市場に参入する意向です。
元Microsoft Inc.のグローバル・クラウド・インフラストラクチャーのトップであるAnil Reddyは、グローバルCEOとしてプラットフォームの戦略、拡大、アジア全域での成長を指揮します。またColt Data Center Servicesに入社したSujeet Deshpandeはインド事業のCEOに就任します。
2021年、Blackstoneはウェアハウジングへの進出を発表し、今年はインドのデータセンター事業への足がかりを得ることが焦点となっています。Luminaによりますと、インドのデータセンター市場は2027年までに100億ドルを超えると予想されています。
日本のNTTは5月、インドのデータセンターを12施設に拡大し、250万平方フィートをカバーし、220MWの電力を発生させると発表しました。
Lumina のCEOであるAnil Reddyは、次のように述べています。「データセンター部門は、世界中のデータ作成と保存に対する強い需要に支えられており、特に、急成長している企業の多くが拠点を置くインドでは、その傾向が顕著です。データセンターへの需要は、インドのテクノロジーハブとしての成長、インターネットやモバイルの消費、デジタル経済に対する政府の取り組みに牽引されています。デジタル化のメガトレンドが加速し続ける中、Luminaはインドやその他のアジア市場で拠点を拡大する機会を探っていきます。」
Blackstone の Tactical Opportunities Group でデジタル・インフラストラクチャを担当する Jasvinder Khaira は次のように述べています。 「パブリッククラウドとプライベートクラウドの成長は、Blackstone が世界的に最も確信を持っている投資テーマのひとつで、特にインドでは、当社の投資の多くがテクノロジーを活用したビジネスや不動産に集中しています。 Lumina によるデータセンター事業への進出は、Blackstone の強み、規模、ネットワーク、分野の専門性を発揮し、インドの基幹データインフラに対する高まる需要に応えます。」
Blackstone のインドにおける不動産買収の責任者である Asheesh Mohta は、次のように述べています。 「これは、開発、運営、管理、リースの機能を備えたユニークで完全に統合されたプラットフォームであり、世界的に高品質のデータセンター事業を構築し、インドで大規模な不動産ポートフォリオを構築してきた当社の強力な実績に追加されるものです」
ナビムンバイでは、Blackstone はアイロリとマハペの2つのデータセンターの取得を進めており、チェンナイではセンター設立のための土地区画の取得を進めています。
Blackstone は現在、デジタルインフラへの投資として、2021年に約100億ドルで買収した米国の QTS Realty Trust、日本ではクラウドサービスのトッププロバイダーと長期契約を結んだ一連のデータセンター、米国と欧州でプライベートセルタワーのプラットフォームを提供する Phoenix Towers International、光ファイバー技術のパイオニアである Hotwire Communications などに行っています。
W.Media(Preeti Negi)より抄訳・転載
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