Equinix、アムステルダムにAM4データセンターを開設
現在、オランダ国内のデータの80%がEquinixを利用
Equinix社がオランダ・アムステルダムに8階建てのAM4データセンターを開設しました。これは、フランクフルトに新しい施設を開設してからたったの1週間後の出来事となりました。
12階建ての建物にはデータスペースが8フロアあり、オランダのコンスタンティン皇太子によって開設されました。この施設は、もともとアムステルダムのサイエンスパークにある既存のEquinix社データセンターに隣接する空き地に1億1,300万ドルかけて建設される予定です。先週フランクフルトに9200万ドルもの資金をかけて建設したデータセンターは、同社6番目の施設になります。
フラッグシップ
Equinix社はすでに2015年にテレシティデータセンターを買収していたため、アムステルダムには既にAM8までデータセンターを運営していたことから、この新しい施設は、計画時期から今日まで「AM4」と呼ばれています。
Equinix社によると、AM4の開設によって、オランダ国内の80%のデータは、アムステルダムにいずれかのEquinix社のインターナショナル・ビジネス・エクスチェンジ(IBX)データセンターを経由することになる、つまり、世界最大のインターネット・エクスチェンジであるAMS-IX(アムステルダム・インターネット・エクスチェンジ)に接続することになると述べています。
230フィートの建物には、最初の段階では設置できるラックは1,550台ですが、完成時には、4,200台のラックを設置できるスペースが確保されます。使用可能なスペースは11,500平方メートルとなり、アムステルダムサイエンスパークからファイバー接続すると50ms未満でヨーロッパ全体の80%に達するとEquinix社は計算しています。
EUのデジタル経済および社会指数(DESI)2017によると、オランダはEUで4番目に高度なデジタル経済国です。この国は150以上の世界的な海底ケーブルネットワークと接続しており、世界で最も高密度のネットワークが展開されています; Equinix社によれば、ファイバー接続によって、いまや、ヨーロッパの80%が50ミリ秒の範囲内にあると言います。
「地理的にヨーロッパ大陸とロンドン、北欧をつなぐ場所にあるアムステルダムは、クラウドやその他のサービスプロバイダーが企業間相互接続サービスを提供するための重要な拠点となっています」と451 Researchの欧州担当シニアアナリスト、P.ジョーンズ氏はこのように述べています。「アムステルダムで展開されているような高密度のネットワークを利用した相互接続を目指す組織へのサービス展開は、デジタル変換をサポートするには実行可能な選択肢となりえます」
このような国際的な相互接続ハブとしての地理的優位性と規模感にも関わらず、提供開始日を公にした発表したブログ記事によると、Equinix社はAM4をあくまでも エッジ ファシリティと位置付けているようです。
– Data Center Dynamics
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