Macquarie Data Centresが豪キャンベラに政府系施設を建設へ
年末までに第1フェーズを完了予定
オーストラリアのMacquarie Data Centres(マッコーリーデータセンター)は、キャンベラキャンパス内に、Macquarie Telecomの子会社であるMacquarie Government社向けに政府系施設を建設します。
Macquarie Governmentが管理する、1700万豪ドル(1100万米ドル)、1.5MW規模のIntellicentre5(IC5)は、オーストラリア連邦政府機関が現在利用中のIC4に加わります。
IC5は7月に建設開始を予定されており、第1フェーズは2020年12月までに完了予定です。双方のデータセンターを合わせて、4MWのIT負荷をサポートします。
このニュースは、Macquarieのシドニー3番目のデータセンターIntellicentre3(IC3)の着工半年後の発表となります。IC3は、既存の Macquarie Park Data Centreキャンパスの拡張であり、8,000万豪ドル(5,500万米ドル)の費用を掛け、2020年後半に完成する予定です。
キャンパスの電力容量は現状では10MWですが、IC3 Eastは最大16MWを提供します。別のデータセンターIC3 Westでは、更に17MWが追加され、総電力容量として、43MWが予定されています。
政府の仕事
Macquarie Governmentはオーストラリア政府への数少ないセキュア・インターネット・ゲートウェイ(SIG)プロバイダーの1社であり、Intra-government Communications Network(ICON)およびNSW(ニューサウスウェールズ州)政府のGovDCデータセンターに接続されています。
新たな建設も政府からの刺激により援助されています。「 Instant Asset Write-Off (資産の即時償却)」及び「 Backing Business Investment(事業投資の裏付け)」刺激策は、機器の調達コストの一部を補填します。
財務、慈善団体、選挙管理担当大臣補佐官のZed Seselja上院議員は、次のように述べています。「 IC5とオーストラリアのデータセンターエコシステムへのMacquarieの投資は、価値ある仕事を生み出すだけでなく、我が国にとって重要な産業となっている分野での主権的なセキュリティスキルと能力を築くだろう。」
「政府の刺激策に裏打ちされたこの種の投資は、パンデミック後のオーストラリアの経済成長に不可欠です。」
IC5は政府機関として、厳格なセキュリティ対策に準拠し、また、キャンパスは120名を超える政府に許可されたエンジニアがアクセスします。
Macquarie Data CentresのグループエグゼクティブのDavid Hirst氏は、次のように述べています。「パンデミックの到来により人々の行動がオンラインへと段階的に変化し、ハイブリッドITのトレンドは加速している。」
「我々は、Macquarie Park Data Centreキャンパス内のIC3ハイパースケール型シドニー施設の建設第1ステージと、キャンベラキャンパス内の新たなIC5 South Bunkerで、今年1億豪ドルを経済に注入している。」
「Macquarieの18年以上の経験と連邦政府との強い結びつきは、オーストラリア政府機関の間でビジネスを行い、クラウドフットプリントを安全に拡大することに熱心なハイパースケールかつ多国籍のSaaS市場を誘うだろう。」
Macquarie GovernmentのMDのAidan Tudehope氏は次のように付け加えています。「政府のサイバー攻撃へのリスクとクラウドサービスへの依存度はかつてないほど高まっている。私たちはパンデミック後に「日常」に戻るだけではなく、この大規模施設がキャンベラの必須要件になる。政府部門は、データの主権、つまり誰がデータを管理し、どこに存在し、誰がアクセスしているかについて明確にする必要がある。」
Data Center Dynamics
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