
Metaがミズーリ州カンザスシティに最新データセンター開設
AIに特化した初のデータセンターが来年稼働開始予定
ミズーリ州カンザスシティにある、Metaのデータセンターキャンパスが稼働開始しました。
同社は今週、ミズーリ州カンザスシティに建設した最新のデータセンターキャンパスが、正式に稼働を開始したと発表しました。この施設は現在、サービスのトラフィック処理を担っています。
Metaのデータセンター・コミュニティおよび経済開発ディレクターであるBrad Davisは次のように述べています。「2022年にカンザスシティを選んだ理由は、優れたインフラ、強固な電力網、建設・運用に必要な人材の豊富さ、そして素晴らしい地域パートナーが揃っていたからです。私たちはこの地域の一員であることを誇りに思っており、今後もパートナーシップを強化していきたいと考えています。」
このプロジェクトは、総額10億ドルの投資で2022年に着工されました。
施設は、LEEDゴールド認証を取得しており、使用電力は再生可能エネルギーで賄われています。また、敷地内の貯水池からの雨水を回収・再利用する仕組みも導入されています。
カンザスシティ市長のQuinton Lucasは、次のようにコメントしています。「Metaのカンザスシティへの投資は、当市がイノベーション、人材、コミュニティが融合する場所であることを示す明確なメッセージです。Metaと協力し、この開発が地域の優先事項と調和し、住民にとって有意義な利益をもたらすよう努めていきます。」
MetaのAIデータセンター設計が来年稼働
Metaは現在、約30のデータセンターキャンパスを稼働・開発中で、さらに複数の大規模プロジェクトが計画されています。その中にはGW規模の開発計画も含まれています。同社のデータセンターの大半は米国内に集中しており、また施設の賃借においても主要なプレイヤーとなっています。
2022年末には、GPUや液冷技術に対応するために設計を見直し、一部の建設を一時停止しましたが、現在は新設計で再開しています。
同社は今週、AIに最適化された初のデータセンターが2026年に稼働予定であると発表しました。これらの施設は、高性能かつ柔軟性のある設計で、カスタムハードウェアを組み合わせた構成になるとのことです。
急速な拡張の中でMetaは、一部の拠点では仮設テント内にIT機器を設置するほどのペースで設備を導入しています。
エネルギー面では、これまでに6か国で合計15GW以上の再生可能電力を購入しており、世界最大級の企業による再エネ購入者となっています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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