ノルウェーのGreen Mountainが初のTikTokデータセンターを完成

Project Cloverの一環として、さらに2つのプロジェクトが進行中

Green Mountainは、ノルウェーにあるOSL2-Hamarキャンパスの最初のデータセンタービルをTikTokに正式に引き渡しました。

Tiktokは今後、データホールのサーバーや機器の納入、設置、テストを開始する予定です。この30MWの施設は2024年第2四半期に稼動する予定です。

同キャンパスにはさらに2つの30MWデータセンターがあり、今後数カ月で引き渡される予定となっています。Green Mountainは、この施設が再生可能エネルギーで運営されるヨーロッパ最大のデータセンターになると主張しています。

サイトの電力使用効率(PUE)は1.2となっています。

「今日、TikTokにビルの鍵を渡すことができ、興奮しています。これは会社として重要な節目です」とGreen Mountain CEOのSvein Atle Hagaseth氏は語っています。

「このプロジェクトの重要な局面を迎えるにあたり、顧客であるTikTokおよびゼネコンであるCTS Nordicsと素晴らしい協力関係を築くことができました」

「Green Mountainは、産業界や研究者と協力し、この施設から出る廃熱を再利用する可能性を探っています。我々は、近い将来、余剰熱を地域社会のために最大限に活用できると確信しています」と、Green Mountainのチーフ・サステナビリティ・オフィサーであるTorkild Follaug氏は語っています。

同社は、DC1の施設でロブスター養殖場を、DC2の施設でマス養殖場を加熱しています。

TikTokのデータセンターは「Project Clover」の一環で、欧州のユーザーデータを欧州内に保管することで、国家安全保障上の懸念を払拭しようとする中国系企業の取り組みです。また、アイルランドにも2つのデータセンターを計画しています。

TikTokはこれとは別に、オラクル(Oracle)のクラウドベースの「Project Texas」構想も進めており、米国の議員からの監視の目が厳しくなる中、米国内のデータを現地で保管する計画をしています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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