NTTがマレーシアのジョホール州に290MWのデータセンターキャンパスを計画
68エーカーの敷地に6棟のキャンパスを計画中
NTTが、マレーシアのジョホール州でデータセンターを拡張する予定です。
NTT Dataは今週、ジョホールバルのゲランパタにある68.5エーカーの土地を、データセンターキャンパス用に取得する計画を発表しました。
同社は、この土地に合計290MWの容量を持つ6つのビルを開発することを目指しています。最初の48MWのビルは、2027年4月に稼働予定です。
NTT DataのグローバルデータセンターCEO兼社長のDoug Adamsは、次のように述べています。「APAC地域は、ITとデータセンターにとって最も急速に成長し、最も影響力のある市場の1つとして浮上しており、マレーシアにおける当社の戦略的な土地の取得と開発は、この地域でのさらなる拡大へのコミットメントを明確にするものです。ジョホールバルはシンガポールに近く、国境を越えた経済圏としてますます重要性を増しています。」
NTTは8月、ジョホール州の68.5エーカーの土地を地元の不動産会社Tropicanaから、3億8300万リンギット(8850万ドル)で取得しました。その時点では、この土地の計画は共有されていませんでした。
NTT DataでEVP兼日本およびAPACのグローバルデータセンター担当マネージングディレクターを務める鈴木康夫は「ゲランパタへの進出は、マレーシアのデジタルインフラを強化し、APACの経済成長を促進し、地域との結びつきを強化し、雇用を創出し、技術革新を促進します」と付け加えました。
NTTは、クアラルンプール近郊のサイバージャヤで6つの施設を運営しており、合計20MWのIT負荷容量があると述べました。
同社は昨年、CBJ6を立ち上げました。この施設では、4,890平方メートル(52,635平方フィート)全体で7MWを提供し、ラックあたり最大15kWの密度を実現しています。同社は2018年に、2.7MWのサイバージャヤ4を拡張し、2019年にサイバージャヤ5の工事を開始しました。
CBJ3は、516ラックを提供しています。現在の公開資料には掲載されていませんが、CBJ1は以前335ラックを提供していました。
マレーシアの南部に位置するジョホール州は、シンガポールの国境を越えたところにあります。シンガポールは、データセンターの新規開発に対するモラトリアム(一時停止措置)を継続し、規制を緩和し始めていますが、ジョホールは都市国家から開発が流出し、独自のデータセンター市場を拡大しています。
ジョホール州には他に、PDG、AirTrunk、Equinix、Keppel、ChinDataのBridge DC、Yondrなどがあります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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