韓国のNaverが2040年までのカーボンニュートラルを宣言
韓国の大手インターネット企業であるNaver(ネイバー)は、今後再生可能エネルギーを導入していき、2040年までには二酸化炭素排出量をゼロにすると宣言しました。
この目標は、2050年までにカーボンニュートラルにするという韓国政府の目標よりも10年早いものですが、欧米の大規模クラウド企業には大きく遅れをとっています。Googleは既にカーボンフットプリントを一掃しており、現在は1時間ごとの排出量に合わせる努力をしていると述べています。マイクロソフトは、2030年までに「カーボンネガティヴ」にすることを約束しており、またヨーロッパの全てのクラウド、データセンター事業者も同様の動きです。
Better late than never(Naver)※遅れてもやらないよりはまし
今回の発表によると、現時点でNaverの排出量の多くは電力によるものであるが、これを徐々に再生可能エネルギーに移行していくとしています。また、エネルギー削減や効率化を図るとともに、電力購入契約(PPA)への投資も増やしていきます。にも関わらず、データセンターの数とデータ使用量の増加に伴い、GHG(温室効果ガス)排出量は10年間にわたって急激に増加するだろうと同社は予測しています。
Naverは、2030年までに消費電力の60%を再生可能エネルギーに置き換え、2040年には100%にするとしています。
Naverの本社は「Green Factory」と呼ばれており、Gakデータセンターでは太陽光発電などの環境対策を取り入れています。今年完成予定の第2オフィスビルでは、地熱や太陽エネルギーの利用を増やしていく予定です。
また、2023年にセジョンの近くにオープンする予定の第2データセンター、通称「クラウドリング」では、すでに世界中で広く使われている外気冷却が採用されます。
「ESG(環境・社会・ガバナンス)の管理をリードするインターネット企業として、ESGの環境に責任を持つNaverは、再生可能エネルギーの生産と利用を拡大する世界的なトレンドに参加し、カーボンニュートラルな社会へ変革するために、世界的なリーディングプロバイダー・レベルでのロードマップを確立し、実行していく」とリリースの中で述べています。
Data Center Dynamics
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