ADI、生成AIをサポートするSambaNova Suiteを導入

半導体企業のAnalog Device Inc(ADI)は、全社的に生成AIのユースケースをサポートするためにSambaNova Suiteを導入すると発表しました。

SambaNova Suiteはエンタープライズスケールのフルスタック生成AIソリューションで、オンプレミスまたはクラウド上に導入することができます。

このソリューションには、SambaNovaが2023年9月に発表した第4世代チップ、SN40Lが実装されています。TSMCで製造されたSN40Lは、1つのシステム・ノードで256k以上のシーケンス長を持つ5兆個のパラメータ・モデルに対応可能となっています。

導入の第一フェーズとして、ADIはSambaNova Suiteを使用し、データシートへのアクセスを効率化し、より多くの情報に基づいた提案を現場で提供することで、フィールドセールスとカスタマーサポートを改善します。

「ADIは技術革新と同義であり、地球と人々の利益のために物理的世界とデジタル世界の架け橋となる技術リーダーシップの伝統を持っています」と、ADIの最高技術責任者(CTO)であるAlan Lee(アラン・リー)氏は述べています。「ADIは、顧客との協業を通じて、技術的な専門知識、サポート、リソースを提供し、顧客が最も困難な課題を克服できるよう支援することで、これを実現しています。我々は、最先端のAIソリューションのパイオニアであるSambaNova Systemsと協力し、顧客の成功を実現するために、彼らのエンタープライズ規模の生成AIプラットフォームを迅速に展開します」

2017年に設立され、サンフランシスコを拠点とするSambaNovaは、Google Ventures、Intel、ソフトバンク、シンガポールのウェルスファンドであるGICを含む投資家から10億ドル以上を調達しています。

SambaNovaの他の顧客には、アルゴンヌ国立研究所、ハンガリーのOTP銀行、ローレンス・リバモア国立研究所、日本の理化学研究所計算科学研究センター(R-CCS)などが挙げられます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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