テスラが3万5,000基のH100 GPUを導入、自動車は今年Nvidiaにとって「最大の企業向け分野」になる見込み

自動車関連企業向けのGPU販売が、Nvidiaの記録的な四半期収益を後押しし、同社にとって最大の企業向け分野となりました。
 
クラウドプロバイダーがデータセンター向けGPUの最大の単独購入者であり、その売上高がデータセンター向け収益の40%台半ばを占める一方、企業向け売上高はこの四半期に伸びました。
 
NvidiaのCFOであるColette Kressは決算説明会の中で次のように述べていました。「自動車は今年、データセンターの中で最大の企業向け分野となり、オンプレミスとクラウドの双方で数十億ドルの収益をもたらすだろうと期待している」
 
「video transformerは、かなり多くのコンピューティングリソースを消費する一方で、劇的に優れた自律走行機能を実現し、自動車業界全体でNvidia AIインフラストラクチャの大幅な成長を推進している」
 
特に、同社は最近苦境に立たされている電気自動車会社テスラに焦点を当て、Nvidiaが “テスラのトレーニングAIクラスターを35,000基のH100 GPUに拡張することをサポートした “点について言及しました。
 
テスラは先月、35,000基のNvidia H100 GPU “相当 “を稼働させていることを明らかにしましたが、今回のKress氏のコメントは、その数が実際にH100であることを裏付けていると思われます。
 
「彼らがNvidiaのAIインフラを使用することで、Visionをベースにした最新の自律走行ソフトウェアであるFSDバージョン12の画期的なパフォーマンスへの道が開かれた」
 
テスラは、スーパーチャージャー・ネットワークや大幅な従業員削減を行う一方で、完全自動運転技術の約束の鍵となるデータセンター・インフラへの投資を続けています。
 
今週初め、CEOのイーロン・マスクは、同社のGiga Texas工場の拡張工事には「超高密度の水冷式スーパーコンピューター・クラスター」が含まれることを認めました。
しかし4月には、このデータセンターは予定より遅れていることが明らかになりました。
 
同社はまた、シンガポールの既存サイトだけでなく、中国におけるデータセンターの拡大も視野に入れています。尚、新たな施設は、同国内での自動運転データのトレーニングに使用される予定で、現地のパートナー企業と協力する必要があります。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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