Google、生成AIスタートアップ「Runway」に出資、クラウド利用顧客として獲得
Googleは、生成AIスタートアップRunwayに、同社を約15億ドルと評価する取引で投資しました。
この投資は1億ドルの資金調達ラウンドの一部であり、またこれはRunwayが今後Google Cloudを優先クラウドプロバイダーとして利用することを意味するとThe Informationは伝えています。
テキストの説明文から動画を生成する技術を持つRunwayは、以前、AWSの利用ユーザーとして注目を浴びたことがあります。3月、RunwayはAWSと優先クラウドプロバイダーとなるための複数年契約を結んだと発表していました。
今年初め、Googleは同じく生成AIスタートアップのAnthropicに3億ドルを出資しましたが、これも顧客になる事への見返り(「バーター」)でした。Googleは、Anthropicに対して、株式と引き換えに現金とGoogle Cloudクレジットの組み合わせを提供し始めたとThe Informationは指摘しています。
このやり方は、同社に限った話しではありません。マイクロソフトはOpenAIに数十億ドルを投資し、そのクラウドプロバイダーとなりました(ただ、AIワークロードを管理するためにマイクロソフトは別の競合クラウド企業の利用を余儀なくされている)。
マイクロソフトは何年もこのようなことをしてきました。2021年当時、同社は自律走行車企業のCruise社に20億ドルを投じ、同社をAzureの利用顧客として獲得しました。
同年、10年間のクラウド契約の見返りに、Googleは金融デリバティブ取引所CME Groupに10億ドルを出資しました。そしてその翌年、マイクロソフトはロンドン証券取引所の株式を取得し、すぐにAzureへの移行を約束しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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