韓国政府が量子、AI、クラウドに大きな賭け

今年、韓国は未来に大胆な賭けをし、産業と経済の再構築を約束するテクノロジーに積極的に投資しています。 この野心的な戦略の中心にあるのが、量子コンピューティング、人工知能(AI)、クラウドインフラへの取り組みです。

韓国は、IBMのような世界的な大手企業との提携を通じて、量子産業における地位を確立しつつあります。韓国量子コンピューティング（Korea Quantum Computing：KQC）は、IBMとの協力関係を拡大し、量子コンピューティングのパワーをより身近なものにすることを目指しています。韓国は独自の量子システムを構築し、国際的な専門家と協力することで、自国をこの最先端分野における重要なプレーヤーとして位置づけています。

しかし、量子コンピューティングはパズルの1ピースに過ぎません。AIもまた、韓国のハイテク戦略の要です。政府がクラウドインフラストラクチャーに多額の投資を行っているのは、AIイノベーションのための肥沃な土壌を作ろうという明確な意思表示です。Naver Cloudのような企業が先頭に立って、Intel（インテル）などのチップメーカーとパートナーシップを組み、繁栄するAIエコシステムの構成要素を開発しています。

韓国はまた、このデジタル革命をサポートするためにクラウドインフラを構築しています。韓国は江原道(カンウォンド)を、最大のデータセンタークラスターの一等地として狙っており、AIやその他のデータ集約型アプリケーションに必要な計算能力を提供することが期待されています。このインフラは国内のニーズに不可欠なだけでなく、韓国をグローバルなクラウドサービスの潜在的なハブとして位置付けています。

前途に課題が待ち受けていることは間違いありませんが、韓国の技術進歩へのコミットメントは明白です。韓国はリスクを恐れず大規模な投資を行い、世界のハイテク業界における地位を確保するために協力関係を育んでいます。この野心的な賭けが実を結ぶかどうかはまだわかりませんが、ひとつはっきりしているのは、韓国は可能性の限界を押し広げようとしているということです。

W.Media （Hazel Moises 記者）より抄訳・転載