
韓国が大胆なAI計画を支える18,000基のGPU確保を目指す
韓国は、北東アジアの技術大国におけるAIコンピューティングインフラの開発をめぐる大胆な計画を発表しました。その中には、今年末までに10,000基のグラフィックプロセッサーユニット(GPU)を確保し、来年半ばまでにさらに8,000基を確保することも含まれています。
先日、同国のAIコンピューティングインフラ特別委員会が開催されました。Choi Sang-mok(大統領代行兼副首相兼経済財政部長官)、Kim Byung-hwan(金融委員会委員長)、Kang Do-hyun(科学情報通信部第2次官)ら政府高官が出席しました。また、民間からはKim Sung-hoon(UpstageCEO)、Bae Kyung-hoon(LG AIリサーチディレクター)が出席しました。
Choi Sang-mok大統領代行は、国のAI計画を次のように説明しました。「官民協力により、今年末までに高性能GPUを1万基確保し、国立AIコンピューティングセンターの立ち上げを加速させます。来年前半には、研究者、産学をさらに支援するため、8000GPUを搭載した第6スパコンを設立します。」
特別委員会は、他の技術に精通した経済諸国によるAI導入と加速化計画をめぐる認識の高まりを示しました。同委員会はプレスリリースの中で、次のように述べました。「米国のStargateプロジェクトと、フランスのAIデータセンターイニシアチブは、AIコンピューティングインフラが今や各国のAIエコシステム競争力の重要なベンチマークであることを示しています。」
取り残されることなく、韓国は独自の強固で信頼できるAIエコシステムを構築したいと考えています。そのために、特別委員会の計画は官民パートナーシップを構想しています。韓国にはすでに官民連携クラウドがあり、民間企業が政府のデータセンタースペースの一部を借りて、行政機関や公共機関を対象としたクラウドサービスを提供しています。
先月、全羅南道に3GWのデータセンターが建設されることが発表されました。このプロジェクトは、LGの御曹司であるBrian Koo、Amin Badr-El-Din博士、Stock Farm Roadが全羅南道と共同で行うもので、評価額は100億ドルを超え、350億ドルに達する可能性があります。2028年の完成を目指しています。プロジェクトの支持者たちは、このセンターを次世代AIの起爆剤とみなし、2028年までに4387億ドルに達すると予測される市場に資本投下すると考えています。
そしてつい先週の日曜日、SK TelecomはMobile World Congress(MWC)2025の傍らで、消費電力100MW、6万基のGPUを収容するデータセンターを計画していることを明らかにしました。同社は、将来的にこの施設を1~2GWまで拡張し、韓国最大級のデータセンターにすることを目指しています。読者は、SK Telecomが昨年ソウルで初のAIデータセンターを立ち上げ、クラウドベースのGPU-as-a-Service(GPUaaS)を導入したことを覚えているでしょう。
韓国はまた、AIの成長とその倫理的利用に資する規制環境の整備にも力を入れています。昨年12月、韓国は「人工知能の開発と信頼基盤の創設に関する基本法」(通称「AI基本法」)を成立させました。この法律は、AIの健全な発展と信頼基盤の確立のために必要な基本的事項を定めることにより、国民の権利と尊厳を守り、国民生活の質の向上と国家競争力の強化に寄与することを目的としています。
この法律は、AI開発者(AIシステムを開発する者)とAI事業者(AIを製品やサービスに組み込む者)に責務を委ねており、また、政府にも義務を課しています。これはAI規制の包括的な枠組みであり、その規定は2026年1月22日に発効します。
W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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