Keppel DC REITとDXCが、シンガポールでの支払い紛争を解決

Keppel DC REIT (KDC)とDXC Technologyは、シンガポールでの支払い紛争について解決策を見出しました。

Keppel は2月13日、両社が「商業的かつ友好的な解決策」を見いだし、DXC がKDC に2024年4月までに985万ドルを支払うことで「完全かつ最終的な解決」とする文書を発表しました。

支払いが完了した時点で、KPC はシンガポール高等法院に現在の訴訟手続きの中止通知を提出し、両当事者は互いに関連する全ての請求権を放棄し、免責されます。

Keppel DC REIT のリリースによると、今回の円満解決により、両社は「多大な時間とコスト」を節約することができました。

しかし、KDC は、この金額を 2023 年に受領していれば、その年の一口当たり分配金は 7%増加していただろう と指摘しています。

DXCに対する訴訟は2022年3月に提起され、KeppelのDCシンガポール1の施設におけるコロケーションサービスの提供に関連したDXCの一部支払不履行が中心となっています。DXCはデータセンター内の設置面積を2モジュール分縮小することを希望し、 Keppel はこれを拒否したため、支払義務を争っています。

2024年1月、シンガポール高等裁判所は、  DXC Technology Services Singapore がリースに関する標準サービス契約(SSA)に違反しているとして、 Keppel を支持する判決を下しました。Hri Kumar Nair判事は、契約書にDXCはいつでもリース契約の変更を要求できると記載されているからといって、Keppel がDXCの要求する変更に同意する義務があるとは規定されていないと裁定しました。

DXCに対する訴訟に加え、Keppel DC REITは現在、中国のBluesea Data Developmentとの間で、同社が賃料の滞納とクーポンの支払いを4ヶ月間怠ったため、遅延損害金について交渉中で、 Keppel は454万ドルの保証金の上乗せを求めていました。

両訴訟が重なり、2023年下半期の業績に影響を及ぼし、1口当たり分配金は8.1%減少した。分配可能利益も9.3%減の1億2,500万ドルとなっています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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