アジアインフラ投資銀行がKeppel Data Centre Fund IIに1億5千万ドルを投資

Keppel、11億ドルのコミットメントで2番目のデータセンター・ファンドをクローズ

アジアインフラ投資銀行(Asian Infrastructure Investment Bank: AIIB)は、Keppel Data Centre Fund II(KDC Fund II)に投資し、総額11億ドルの資金コミットメントでクローズしました。

AIIBは、KDC Fund IIにパラレルファンド方式で1億ドル、共同投資で5000万ドルを出資しています。

2020年12月にローンチされ、傘下の私募ファンドマネージャー Alpha Investment Partners Limited (Alpha) が運用するKDC Fund IIは、政府系ファンド、金融機関、保険ファンド、年金基金などから投資を集めたとされています。

Keppel によると、このファンドはデータセンターの開発、運用、保守における「Keppel Data Centres の専門知識」を活用し、グリーンフィールドおよびブラウンフィールドのデータセンター資産への「投資機会を獲得」する予定とのことです。

Alpha社のCEOであるAlvin Mah氏は、次のように述べています。「私たちは、AIIBを投資家として迎えることができ、また質の高いデータセンターに対する急増する需要から生じる機会を捉えているKeppel Data Centre Fund IIを通じて、私たちのパートナーシップを強化できることを楽しみにしています。」

「 Keppel Data Centres と協力することで、Keppelグループの優れたデータセンター運営、持続可能な技術、エネルギー効率に関するノウハウを活用し、より良い、環境に優しいデータセンターを開発することができます」と続けています。

Keppel Capitalの最初のデータセンター・ファンドは、Alpha Data Centre Fundと呼ばれ2016年7月にローンチされました。そのポートフォリオは現在、総床面積138万平方フィート(12万8205平方メートル)を超え、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、中国といった場所に投資しています。

AIIB銀行部(第1地域)局長Dongik Leeは、「KDC Fund IIおよびAlphaとのパートナーシップは、主に新興アジアを対象とするコロケーションデータセンターに投資することにより、デジタルデバイドを埋めるためのハードデジタルインフラの開発・強化を促進します 」と付け加えました。

2016年に設立され、中国の北京に拠点を置くAIIBは、アジアの経済的・社会的成果を向上させることを目的とした開発銀行です。これまでにもブロードバンドプロジェクトに投資してきましたが、今回が初のデータセンター投資となります。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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