中国、AMDによるFPGAメーカーXilinxの買収を承認、条件提示も

IntelはAlteraを、AMDはXilinxを手中に

中国の規制当局が、AMDによる350億ドルでのFPGAメーカーXilinx(ザイリンクス)の買収を承認しました。

しかし、中国の国家市場監督管理総局によると、AMDはザイリンクス製品をAMDのものと無理やり結びつけたり、顧客を差別したりしない点に同意しなければならなかったと話しています。

同局は次の5つの条件を設定しました(意訳)。

  • AMD社CPUとザイリンクス社FPGAの抱き合わせがあってはならない – 顧客が差別なく、どちらかを個別に購入できるようにすること
  • AMD およびザイリンクスのハードウェアおよびソフトウェアは、公平性、合理性、無差別性の原則に基づき、引き続き中国で販売されること
  • ザイリンクス社 FPGA の柔軟性とプログラマビリティは、Arm プロセッサを引き続きサポートし、本契約以前の計画も継続すること
  • AMD社 CPU とザイリンクス 社FPGA の供給は本契約以前と同様に継続し、AMD は新しい FPGA において競合の CPU および GPU 技術を(機能および相互運用性の面で)差別してはならない
  • サードパーティのCPU、GPU、FPGAの情報は保護され、AMDのスタッフが使用するシステムとは別の独立したシステムで保持されなければならない

AMDが買収を継続するためには、法的拘束力のあるこれらの条件を受け入れる必要がありますが、AMDはこれを受け入れると予想されています。同社は以前、2021年末までに買収を完了させると考えていましたが、現在では今年の第1四半期になるだろうと見られています。

この取引は、Nvidiaが試みたArm買収が失敗に終わる可能性が高まっているのに対し、よりスムーズに進んでいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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