
EatonがFibrebondを14億ドルで買収
電力会社がパワーエンクロージャーの製造を引き継ぐ
Eatonは、データセンター用の電源エンクロージャーメーカーFibrebondを14億ドルで買収します。
同社は今週、データセンター、産業、公益事業、通信の顧客向けにあらかじめ統合されたモジュール式電源エンクロージャーの設計・製造を行っているFibrebond Corporationを買収する契約を締結したと発表しました。
Eatonは、ルイジアナ州を拠点とするFibrebondの買収に14億ドルを支払います。Fibrebondは、データセンター、ファイバー、産業、ユーティリティ市場向けに、人とミッションクリティカルな機器を保護する構造を構築します。
買収は、2025年第3四半期に完了する予定です。
Eatonの南北アメリカ地域、電気セクター担当プレジデントであるMike Yeltonは、次のように述べています。「Fibrebondは、マルチテナントデータセンター市場を含む、サービスを提供する業界でのエンジニアリング能力と顧客重視で知られています。同社の受注設計の電源エンクロージャーは、機器の設置とテスト手順がオフサイトで行われるため、お客様はより短い時間と低コストで稼働させることができます。このフルサービスにより、需要が加速する中、お客様により良いサービスを提供できるようになりました。」
1982年に設立されたFibrebondは、2025年2月までの12か月間で約3億7800万ドルの収益を見込んでいます。この買収により、Eatonは2025年の調整後EBITDAとして1億1,000万ドルになると予想されています。
家族経営のFibrebondは、今年後半にミンデンにあるルイジアナ州の252エーカーのキャンパスで、1億5,000万ドルの拡張を完了する予定です。
このニュースに関する同社の発表によると、買収完了後もリーダーシップチームはビジネスに留まるとのことです。
Fibrebondの社長兼最高経営責任者(CEO)のGraham Walkerは、次のように語っています。「私たちは、大規模な技術シフトの交差点にしっかりと立っています。数年前には予想もしなかったような規模で建設を行っています。当社のチームは、さらに大きな規模に対応できるよう体制を整えつつ、成長に対応してきました。今日、当社のお客様は、Fibrebondが洗練されたプロジェクトにもたらす納期とコストの確実性をこれまで以上に高く評価しています。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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