Nokiaが光ネットワーキング企業のInfineraを23億ドルで買収

買収は2025年に完了予定

Nokiaが、光ネットワーキングベンダーのInfineraを23億ドルで買収する計画を発表しました。

同社によると、支払いの少なくとも70%は現金で行われ、取引全体にはInfineraが所有する7億6,000万ドルの転換社債の買い戻しも含まれるとのことです。

この買収は、規制当局と株主の承認を経て、2025年に完了する予定です。

2000年に設立されたInfineraは、カリフォルニア州サンノゼに本社を置き、通信事業者、クラウド事業者、政府、企業向けに、光半導体とネットワーク機器を製造しています。

両社は共同声明の中で、買収によってもたらされる「魅力的な戦略的利益」を数多く挙げています。これには、製品ロードマップの改善、北米光市場の拡大、Nokiaの企業拡大の加速、シリコンフォトニクスと光集積回路技術におけるNokiaの社内能力の向上などが含まれます。

NokiaのCEOである ペッカ・ルントマルク は、次のように述べています。「2021年、私たちは競争力強化のため、Optical Networksへの有機的投資を拡大しました。この決断は実を結び、顧客認知度の向上、売上高の力強い伸び、収益性の向上を実現しました。今が、光ネットワークにおけるNokiaのさらなる規模拡大に向けて動くうえで適切な時期だと考えています。」

また、InfineraのCEOであるDavid Heardも、次のように述べています。「Nokiaは優れたパートナーです。 通信ネットワーク全体、データセンター間アプリケーション、そして現在ではデータセンター内などで、オプティクスの重要性がかつてないほど高まっています。両社が協力することで、より大きな規模と深いリソースを手に入れ、イノベーションのペースを設定したり、急速に変化する顧客ニーズに対応したりすることができると確信しています。この合併は、当社の垂直統合型光半導体技術をさらに活用するものです。」

このニュースは、Nokiaが海底ケーブル部門であるAlcatel Submarine Networks(ASN)をフランス政府に売却することを決定したことを受け、発表されました。

売却が完了すれば、Nokiaグループは、固定ネットワーク、IPネットワーク、光ネットワークの3つの部門で構成されることになります。この買収により、同グループの純売上高は約10億ユーロ(10億ドル)減少するものの、営業利益率は100~150ベーシスポイント上昇すると予想されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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