Vodafone、スペイン事業部門の40億ドル売却を検討中

ボーダフォン・グループ(Vodafone Group)は、スペイン事業に対するオファーを検討していると報じられており、40億ドルという高額のオファーが発生する可能性があります。

Bloombergの報道では、同社のスペイン部門は、Apollo Global Managementを含む買い手候補からの関心を集めています。

同誌は、この問題に詳しい情報筋の話として、Vodafoneはこの事業に関心を持つ他の金融・戦略的な求職者から接触を受けていると記しています。

Vodafoneは、この報道について公式にコメントしていません。

正式な売却手続きは行われていませんが、Vodafoneは近年スペインで苦戦しており、2018年から2022年にかけて売上高は16%減の46億ドルに落ち込んでいます。調査会社のStatistaは、ボーダフォンのスペインでの顧客数は1300万人以上と推定しています。

同社は、MásMóvilとの市場での合併契約の確保に失敗し、代わりにMásMóvilがOrangeと190億ドルの合併契約に合意しています。

昨年末に前最高経営責任者のNick Readが退社し、 Margherita Della Valle が暫定CEOとして就任したため、移行期を迎えています。

同社はここ数ヶ月、英国CKハチソンのThreeとの合併の可能性を含め、数多くの事業売却を行なってきました。は昨年、ハンガリーの事業部門も売却し、最終的にタワー事業であるVantage Towersの株式を大量に売却することができました。

英国での合併がまだ成立していないため、同社を取り巻くフラストレーションが高まっており、ポルトガルでの別の潜在的な取引が競争上の懸念から調査されることになっています。

同社は昨年10月、MásMóvilのポルトガル法人Nowoを1億5000万ユーロ(1億6300万ドル)で買収することに合意しました。しかし、Advanced Televisionによると、ポルトガルの競争当局であるAutoridade da Concorrência(AdC)は、ポルトガル市場の競争を危うくする恐れがあるとして、詳細な調査を開始したとのことです。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。