ブリュッセルでもついに5G導入~通信各社が5G展開を進める中

市は厳しい放射線規制を緩和

ベルギーの首都ブリュッセルは、今年の9月に5Gサービスを開始する予定で、ついに軌道に乗り始めています。

これまでは、同市の厳しい放射線規制により、同市でのサービスの開始が実質的に阻止されており、その懸念から2019年の5G試験運用も停止されていました。

ベルギーの「L’Echo」誌は、9月からこの状況は一変し、5Gアンテナの設置を許可する行政命令が機関誌に掲載されることになると報じています。

これは今年初めに議会の承認を受け、市内における無線周波数放射の厳格な規制が緩和されたことに伴うものです。

今後、ベルギー国内の移動体通信事業者3社(Proximus、Telenet、Orange)は、それぞれの許可申請書を地方環境当局に提出し、30日以内に許可される見込みとなっています。

事業者は認可が下り次第市内の既存アンテナを4Gから5Gにバージョンアップすることが必要となります。この作業は数日かかる見込みで、首都圏の最も人口密度の高い地域が優先されると報じています。

首都全体が5Gを利用できるようになるまでには、更に1年かかる可能性があるという状況になっており、なぜなら1メートルあたり14.5ボルトという厳格な放射制限があるため、需要に対応するためには既設の敷地に追加のアンテナを設置する必要が生じるからです。

Orangeは既に、ブリュッセルにある複数の拠点に3.5GHz帯のアンテナを設置済みとなっています。TelenetとProximusは現時点では未だ5G設備を配備していませんが、今年中には徐々に5Gネットワークを配備する予定となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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