
Vodafone、黒海で国際海底ケーブル敷設へ
Vodafone GroupとVodafone ウクライナは今週、黒海に新たな高速国際海底ケーブルシステムの建設をまもなく開始すると発表しました。
500Tbps の Kardesa 海底ケーブルシステムには、ブルガリア、ジョージア、トルコ、ウクライナにまたがる4つの陸揚げ局が含まれます。
1億ユーロ(約116億ドル)規模のこの国際 海底ケーブル システムは、2027年にブルガリアに最初の陸揚げ局が設置され、その後、トルコ、ジョージア、ウクライナに陸揚げされる予定です。陸揚げ地点に関する詳細は明らかにされていません。
Vodafone は、ウクライナ区間の工事は「国際的に認められた安全地帯のみ」で行われると述べています。
「Kardesa はウクライナにとって新たなデジタル時代を切り開きます。このプロジェクトは、ウクライナを世界有数のデータ伝送ルートに統合し、ビジネス、投資、そしてデジタルサービス開発の新たな機会を創出します。この戦略的パートナーシップに当社の事業が参加できることを誇りに思います」と、Vodafone ウクライナのOlga Ustinova CEOは述べています。
Xteraがこのプロジェクトのゼネコンを務めています。
Vodafone ウクライナは、1993年に設立され、2003年にロシアの通信会社MTSに買収されたUkrainian Mobile Communications(UMC)をルーツとしています。2008年にVodafoneがウクライナでMTSと提携した後、UMCは2015年にVodafoneの名称に改名されました。アゼルバイジャンの持株会社NEQSOL Holding は、2019年にMTSが保有するVodafone ウクライナの株式を取得しました。
NEQSOL Holdingは、アゼルバイジャン企業のBakcell、AzerTelecom、Azerconnectも所有しています。
黒海には少数の海底ケーブルが敷設されています。2008年に敷設されたCaucasusケーブルシステムは、ジョージアとブルガリアを結んでいます。トルコテレコムの老朽化したKAFOSケーブルは、ブルガリア・ルーマニアとトルコを結び、2000年に敷設されたジョージア・ロシア間ケーブルはジョージアとロシアを結んでいます。
Energy BridgeケーブルとKerch Straitケーブルの2本の短距離ケーブルは、ロシア本土とウクライナのロシア占領下にあるクリミアを結んでいます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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