Vantageが20億ドルの負債を蓄積

米国のデータセンター企業Vantageは、過去2年間の施設の建設費で18億ドル(約1,900億円強)の負債を積み上げ、今月さらに7億ドル(約745億円)の資金を調達しました。

Vantageの最高財務責任者であるSharif Metwalli氏は、DCDに、米国およびカナダ(サンタクララ、フェニックス、モントリオール、ノースバージニア、およびクインシー)の構築済み及び構築中のデータセンターに資金を投入する予定であることを伝えました。

昨年、同社は変動金利で取得した古い融資を売却して3億9800万ドル(約425億円)を調達しました。そして今回設置データセンター数を2倍にすることで、より多くのお金を得ました。古い融資では3施設のデータセンターを担保としていましたが、 今回更に追加で3施設増やし、より多くの融資を得ました。

強力な提供

Metwalli氏は、この方法で借り換えた負債額、調達した金額、支払った金利、手形として市場で売却した負債を買い取った投資家数などの開示を拒みました。

しかし、彼は「我々の手形は募集額以上でうまく売却できました。それは強い市場環境でした。投資家は、市場は強力であると言い、喜んでいます。 市場環境は良好であると感じています。」

Vantageは銀行のコンソーシアムからさらに1億4400万ポンド(約186億円)を受け取りました。これは新たなお金であった、とMetwalli氏は言います。他にも1億5000万ドル(約160億円)を受け取っています。

Sharif Metwalli– Vantage

Vantageは、データセンター構築プロジェクトとして調達した18億ドル(約1,900億円強)のすべては引き出していません。繰り返しになりますが、Metwalli氏は同社の会計の詳細についてはコメントを控えています。

8月の同社の声明では、古い借金の返済に3億ドル(約320億円)、データセンターへの直接投資に4億ドル(約425億円)を使用する予定でした。すでに同社は北米の6つのサイトに106MWの容量を持つ11のデータセンターを運用しています。

Vantageは、データセンターを構築するための債務を「証券化」する先駆者であると主張しています。データセンターの構築に使用した融資を受け取り、債券を「有価証券」として市場で販売します。昨年2月、証券化された融資と他の手段の組み合わせにより11億2,500万ドル(約1,200億円弱)を得た際、この手法で初めて資金を集めました。

今年の2月、アリゾナ州フェニックスのメトロエリアにある50エーカーの土地に160MWのデータセンターキャンパスを建設するため、同社は6億7,500万ドル(約718億円)を調達しました。その一部は、12月に発表されたカナダの4Degrees Colocationの2億ドル(約212億円)の買収金額の支払いで使われました。更に12月には、2億2,500万ドル(約240億円弱)を調達しています。

Data Center Dynamics

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