Amazonの「第2本社」は、ヴァージニア州が誘致に成功か
連邦政府やインテリジェンスサービス、データセンターの近く
Amazonの第2本社を、ヴァージニア州北部に置く話が進んでおり、間もなく手続き段階に入るとワシントンポストが報じました。
「“第2本社」に選ばれた地域では、5万人の新規雇用と、50億ドルもの投資が見込まれているため、同社は過去2年間に渡り、各都市に対して数10億円規模の減税対応や、経済的なインセンティブ、インフラ投資といった観点からAmazonへの魅力的な提案を求めてきました。
今年の1月には、238におよぶ候補地から、20の最終候補地を発表していました。
選ばれたのは
AmazonのCEOジェフ・ベゾス氏自らが所有するワシントンポストが報じたところによると、同社はヴァージニア州のCrystal City、Arlington、Virginiaなどの地区と話し合いを進めています。早期に従業員の移動が可能か、どの建物を占有することになるのか、どのように公表するのかなど、詳細な協議を行っているといいます。しかしながら、同社が、他の最終候補地と現在も交渉を続けているかどうかは、明らかになっていません。
Amazon社で経済開発担当を務めるMike Grella氏はこの噂について、
「Crystal Cityが第2本社の候補地であるという奇妙な噂について一言。この噂は、Crystal Cityにとって何の役にも立ちません。そして、(どこから情報が漏れたのかはわかりませんが)関係者はAmazonとの秘密保持契約を、使い捨てナプキンのようにないがしろに扱うことをやめてください」とTweetしました。
Crystal Cityには、主要な軍事産業会社や米国環境保護庁(EPA)、米連邦政府一般調達局(GSA)そしてペンタゴン向けのサテライトオフィスが多数あります。ワシントンDCのダウンタウンの南に位置し、検討されている建物はホワイトハウスから車で12分、ペンタゴンからは5分の場所に位置しています。同地はロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港から徒歩圏内です。
今月1日にニューヨークで開催されたカンファレンスで、(ワシントンで最大の私邸を持つ)ベゾス氏は
「多くのデータを集め、調査をしたのちに、最後は直感で決定されることになるでしょう。私が知る限りにおいて、この類の決定を下すには、集められるだけの情報を集め、その中で検討し、そして、心で決めることが一番の方法だ」と述べました。
Amazonがロケーションを選定するにあたって考慮する条件は、金銭的なインセンティブから、物流網、住宅価格まで無数にあります。
ビジネス上の利益を多数持つような巨大企業であり、第2本社のロケーションは、eコマース、物理的な小売店、巨大なクラウドコンピューティング支部、AWSといった各側面に、それぞれ違った恩恵をもたらすことになるでしょう。
– Data Center Dynamics
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