ハイパースケーラーが運営する大規模データセンターの増加~Synergy Research調べ

Synergy Research Groupの最新のデータによると、ハイパースケーラーが運営する大規模データセンターの総数は、第2四半期末時点で659カ所に増加し、2016年半ばから2倍以上に増加しています。

ロケーションでは、米国と中国が引き続き大規模クラウド・インターネットデータセンター拠点の半数以上を占めています。次に多いのは、日本、ドイツ、英国、オーストラリア、カナダ、アイルランド、インドで、合わせて25%を占めています。ハイパースケーラー別では、Amazon、Microsoft、Googleの3社で、データセンターの総設置面積の半分以上を占めています。データセンターの新設と既存施設の更新の両方を考慮すると、第2四半期に最も多くの費用を投じたのは、Amazon、Google、Microsoft、次いでFacebook、Apple、Alibaba、ByteDance、Tencentとなっています。

今回の調査はSaaSIaaSPaaS、検索エンジン、SNS、オンラインショッピング、ゲームなどの分野での世界の主要なクラウドおよびインターネットサービス企業19社のデータセンターの設置状況を分析したものです。設置面積が最も広いのは、大手クラウドプロバイダーAmazon、Microsoft、Google、IBMで各社とも60カ所以上のデータセンターを有し、北米、APAC、EMEA、ラテンアメリカの4つの地域にそれぞれ3カ所以上のデータセンターを設置しています。また、Oracle、Alibaba、Tencentも、非常に広範にデータセンターを有しています。その他の企業は、主に米国または中国にデータセンターを置く傾向があります。

チーフアナリストのジョン・ディンズデールは、「ハイパースケールデータセンターの成長はほぼ一直線で、過去3年間は四半期ごとに平均16の新しいデータセンターが稼働しています。データセンターの新設に加えて、ハイパースケーラーは既存の施設容量も増やしており、耐用年数を迎えたサーバーハードウェアを定期的に撤去して交換しているため、データセンターへの四半期ごとの投資額は莫大なものとなり、増加の一途をたどっています。投資額は米国の大手5社が依然としてトップを占めていますが、中国のハイパースケール企業も急成長しており、特にByteDanceが注目されています。ByteDanceは3年前に、ほとんど何もないところからスタートしましたが、現在ではデータセンターへの投資額で7位にランクインしており、多くの業界大手を大きく引き離しています。」

Digital Infra Network (Elliot Robinson記者)より抄訳・転載

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