Madrid

欧州のセカンダリ市場のデータセンター容量は2024年に49%増 – JLL

FLAPD市場も16%増加する見込み

JLLのレポートによると、ヨーロッパのセカンダリ市場は2024年に大きな成長を遂げます。

マドリード、ベルリン、ワルシャワの市場規模は平均49%増加すると予測されていますが、FLAPD市場 (フランクフルト、ロンドン、アムステルダム、パリ、ダブリン)の成長率は16%と引き続き緩やかです。

セカンダリと新興市場が台頭

JLLによると、ベルリン、マドリード、ワルシャワはそれぞれ39%、54%、59%の成長が見込まれています。

2023年にはマドリードだけで23MWの新規供給があり、市場規模は27%増加しました。2024年にはさらに58MWの新規IT容量が追加される見込みで、これは前年の2倍以上です。

第三次(新興)市場も平均17%の成長が見込まれています。南ヨーロッパと北欧は、前年比30~55%の成長が見込まれています。

JLLのEMEAデータセンター・リサーチ・リード、Daniel Thorpeは次のように述べています 。「データセンター開発は、利用可能な電力と土地がある場所に拡大すると予測しており、特に南欧と北欧のセカンダリ市場や新興市場が、供給の課題に対抗する上で重要になると考えています。」

プライマリ市場の成長は続く

報告書によると、2024年にはFLAPD市場全体でデータセンター供給が16%増加し、467MWの容量が追加される見込みです。

2023年には合計391MWの新規供給が開始され、前四半期だけで161MWが追加されました。

2023年には、FLAPD市場全体でデータセンターの稼働が過去最高の352MWに達し、前年比19%増となりました。

フランクフルトは、2023年の市場成長率と稼働率で優位を占め、119MWの稼働と134MWの新規供給がありました。

2023年最終四半期に関するCBREのレポートによると、ロンドンにおける稼働中のデータセンター・スペースの総供給量は1GWを超えてますが、フランクフルトは2024年にその大台を超えると予想されています。

JLLによると、ロンドンの市場成長は鈍い1年でしたが、2024年には復活する見込みだといいます。

低い空室率がコロケーション賃料を押し上げる

JLLによると、欧州市場全体の空室率の低さがコロケーション賃料の上昇につながっているといいます。

プレリース活動も高水準を維持しており、2023年のプレリース件数は前年比6%増の511MWに達しました。

コロケーションセクターへの投資額は、2022年の7億6,000万ドルから2023年には2倍以上の23億4,000万ドルに達したとJLLは述べています。

JLLのEMEAデータセンター取引部門責任者であるTom Gloverは、次のように述べています。「インターネット、データ、人工知能がますます加速する世界では、そのすべてを実現するための不動産に対する需要が高まり続けるでしょう。データセンターの需要が減速する兆しはありません。電力供給や、ますます厳しくなる持続可能性に関するパフォーマンス規制や報告要件が、欧州のセカンダリーマーケットでの活動を後押しし始めています。」

しかし、CBREによると、2023年第4四半期のセカンダリー市場の空室率はプライマリー市場の2倍近い19%で、2023年のFLAPD市場の需要は供給を上回りました。同レポートによると、2024年のキャパシティ需要は欧州全域で増加し、特にハイパースケーラー向けが増加します。

CBREのレポートによると、この5年間で新規供給が入居を上回ったのは2度目で、これは主にFLAPD市場の不均衡と、ダブリン、ロンドン、パリで入居前のキャパシティが供給されたためだといいます。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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