APACの光ファイバーコンポーネント市場は8%成長へ　～調査レポート

ResearchAndMarkets.comのレポートによると、アジア太平洋地域の光ファイバーコンポーネント市場は、2021-2027年にCAGR8.5%の市場成長を示すものと予測されています。

地域のインフラの進歩とともに工業化の高まりが、アジア太平洋地域の様々なアプリケーションに光ファイバーを展開する一つの機会として作用しています。さらに、ヘルスケア産業における光ファイバー利用の高まりは、インド、中国、日本などの国々における成長を後押しするものと思われています。

アジア太平洋地域における光ファイバーコンポーネントの需要増加の主な要因は、同地域のブロードバンド加入者数の増加に支えられた持続的な成長機会の存在であると報告されています。

さらに、Internet World Statsによる地理的分析によると、2020年5月時点で、アジアのインターネットユーザーのうち、およそ37.1%が中国に、24.3%がインドに存在していました。2020年の世界銀行の統計によると、東南アジアの総人口の66％がインターネットを利用しており、東南アジアは最もインターネット普及率が高い地域となっています。

通信アプリケーションは急速に拡大しており、それぞれが速度や帯域幅の向上を求める特性を有しています。先進的な技術の例としては、FTTHやFTTBが挙げられます。Amazon PrimeやNetflixのストリーミングプラットフォームでフルHD品質の動画を配信するには、最低でも毎秒20〜25Mbの速度が必要とされています。

FTTBやFTTHなどのネットワーク設計は、動画配信技術に必要な広帯域を提供するインターネット接続として不可欠であり、これが市場の成長を支えるものと期待されています。スマートデバイスの継続的な増加に伴い、新世代の広帯域アプリケーションには、データ伝送に光ファイバーケーブルを使用するFFTN、FTTH、FTTCなどの、より高速な帯域幅の接続が本質的に必要とされるようになります。

中国市場は、2020年にアジア太平洋地域の光ファイバコンポーネント市場を支配し、また、2027年まで支配し続けると予想され、それによって2027年までに28億3690万ドルの市場規模の達成が見込まれています。また、日本市場については、2021～2027年の間にCAGR 7.8%で成長すると予測されています。さらに、インド市場は2021年～2027年の間にCAGR9.1％で成長すると予測されています。

W.Media（Venkatesh Ganesh）より抄訳・転載