データセンター建築市場規模は2027年に3087億ドルに達する見込み

米国を拠点とする市場調査・コンサルティング会社のGrand View Research Inc.が発行した最新レポートによると、世界のデータセンター建設市場規模は予測期間中にCAGR6.4%を記録し、2027年までに3087億米ドルに達すると予想されています。

データセンター建設市場の成長

市場の成長は、データストレージや処理能力に対する需要の増加や、ビッグデータ解析の利用の増加によって促進されます。さらにクラウドコンピューティングと仮想化のトレンドの拡大、デジタルトランスフォーメーションの高まり、インフラプロジェクトへの投資の増加、情報技術に対する政府支出の増加、企業部門からの需要の高まりも成長の要因となっています。

市場の可能性

大企業によるハイパースケールデータセンターの導入が進む

ハイパースケールデータセンターは、大量のデータを保存するために世界中で頻繁に建設されており、業界関係者に有利な機会を提供しています。冷却効率を最適化するためのデータセンターを支える物理インフラと分配システム、およびコンピューティングワークロードを効果的にスケールアップする能力は、その多くの構成要素のうちの2つです、したがって幅広い産業がコンピューティングパワー、メモリ、ネットワーク機能、ストレージリソースを増やすためにこれを使用しています。

IoT、AI、インテリジェントコンピューティングの導入

IoT（Internet of things）、AI、インテリジェントコンピューティングは、さまざまな産業やビジネス分野で普及しており、市場参加者に展望が開けています。このため、発展途上国は経済の自動化に向けた取り組みの一環として、データセンターのインフラ整備に投資してきました。これらのインフラは、銀行、金融サービス、保険（BFSI）、製造業、ヘルスケア、エネルギーなど、さまざまな産業で幅広く利用されています。

本レポートの概要と調査結果

高性能なコンピューティングサーバー、ストレージスペース、高度なネットワークインフラへのニーズが高まっていることから、ITインフラ分野は予測期間中にCAGR6.3％で成長すると予想されます。一方、アジア太平洋地域の市場は、ITおよび通信インフラの開発が加速し、5Gネットワークの導入が進んでいることから、予測期間中に力強い成長を遂げると予測されます。さらに、Huawei 、AT&T、Sky Telecomなどの主要企業は、自社のポートフォリオに新しい技術を追加し、革新的な製品を開発することに注力しています。

W.Media (  Venkatesh Ganesh  )より抄訳・転載