コロケーション大手2023Q2決算報告: Equinix, Digital Realty, Iron Mountain, American Tower

Iron Mountain: 当四半期は3MWまでのリース契約締結、ロンドンとバージニアの新データセンターは間もなく稼働開始予定

Iron Mountainのデータセンター事業の収益は前年同期比17.9%増の1億1,800万ドルで、第1四半期の1億1,200万ドルからわずかに増加しました。同部門の調整後EBITDAは5,380万ドルで、第1四半期の5,060万ドルから増加しました。

報告された第2四半期の総収益は14億ドル、第2四半期の純利益は110万ドル、第2四半期の調整後EBITDAは4億7,570万ドルでした。

「当社は第2四半期に好調な業績を達成し、収益と調整後EBITDAで過去最高を記録できたことを喜ばしく思う」とIron Mountainの社長兼CEOであるWilliam L. Meaney氏は述べています。「当社のチームの献身と意欲は揺るぎません。今日、このような素晴らしい結果をもたらしてくれた、当社の顧客に対するマウンテニアたちの貢献に感謝します。当社のビジネスモデルのレジリエンスの高さとマッターホルン・プロジェクトの成功が、持続的な成長の原動力となっています」

Iron Mountainのデータセンター事業部門は、当四半期に2.7MWの容量をリースし、上半期では合計55MWの容量をリースしました。なお、同社は年間80MWを目標としていました。同社のポートフォリオは現在24施設で合計221.2MW、利用率は92.2%となっています。

当四半期の案件のひとつは、「多国籍メディアプロセッシング企業」とのもので、Iron Mountainのムンバイ・データセンターに約1MWのストレージ容量を提供するもので、同施設でさらに5MWの容量を追加する可能性があるほか、インドの他の場所でもさらに容量を追加する可能性があります。

ロンドンでは、LON2フェーズ1(合計9MW)が2023年第3四半期に稼動する予定となっています。これはすべてプレリースされています。フェーズ2とフェーズ3はそれぞれ9MWで、2024年に稼動予定で、将来的にはさらに25MWの開発可能性があります。バージニア州では、VA-3フェーズ1(合計10MW)が今年第3四半期に稼動する予定となっています。

American Tower: 成長は横ばい、エッジのアップデートはなし

2023年第2四半期、 American Towerのデータセンター事業部門の収益は2億500万ドル、営業利益は1億300万ドルでした。

なお、第1四半期の収益は2億300万ドル、利益は1億200万ドルでした。

会社全体では、総収益は3.6%増の27億7,200万ドル、純利益は48.2%減の4億6,200万ドル、調整後EBITDAは4.7%増の17億4,900万ドルでした。

American TowerのCEOであるTom Bartlett(トム・バートレット)氏は次のように話しています: 「年初からの勢いは第2四半期にも引き継がれ、当社の顧客は増大する需要に対応するためネットワークへの投資を続けている。当社の連結有機テナント請求額の伸びは2四半期連続で6%を超え、米国のデータセンター事業ではリーシングが堅調で、コスト管理に注力した結果、力強い成長と魅力的な利益率の拡大が実現した」

決算説明会でバートレットCEOは次のように付け加えました。「2022年と2023年第1四半期に記録的な水準で新規契約が成立したのに続き、データセンターに対する需要は引き続き当初の引き受け見込みの供給を上回っており、パイプラインのプレリースが増加している」

同CEOは、同社が計画しているエッジ展開については、引き続き開発に取り組んでいるため、「報告することは何もない」と補足しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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